政治

東国原英夫 橋本徹の「維新解体クーデター構想」を暴露(2)

20140102_0109i

 インタビュー翌日に提出された辞職願は、即日受理され、維新の候補者が繰り上げ当選となった。この1年で東国原氏は維新らしさが喪失していく様を目の当たりにしたという。

 日本維新の会では、石原慎太郎共同代表(81)をはじめとする旧太陽系議員と、橋下徹共同代表(44)の下に集った議員との対立が報じられている。離党の背景には、この確執があったという。

 大阪維新の会では、政党にはいろんな意見があるだろうから、それをぶつけて、熟議して議論を尽くして、最後は多数決で決めましょう。これが、もともと我々が立ち上げた大阪維新の会の文化でした。

 ところが、党の最高意思決定機関の8割は、旧太陽系の方たちが占めており、ここで決まったことが政党で決まったことになっています。永田町に長年住んできた、老練で老獪なあの方たちにとって、多数決なんて論外なんですよ。

 これが永田町の政治なんだと思いました、旧態依然とした政治だと。いちおう意見を言えよ、あとは総務委員長あるいは、役員・幹事長が引き取って我々が決めるからというのが、永田町の論理でした。

 それを壊すために日本維新の会は「維新」だったわけです。そこに期待して票を集めたのに何もできませんでした。

 永田町の妖怪たちが、党を牛耳ることを横目で眺めていたわけではないと、東国原氏は語る。去る12月18日には、みんなの党から離党した江田憲司衆議院議員(57)らが「結いの党」を結党した。この動きと、自身の辞任は連動しているというのだ。

 みんなの党、維新、民主党の一部で作った「DRYの会」という勉強会がありました。この会は新党立ち上げをイメージした会で、現在では「新世代研究会」になっています。数カ月前からこの会のメンバーには、13年12月に維新が分離・分党しなければ、離れると伝えていました。

 新党立ち上げの中心人物が柿沢未途(衆議院議員=42=)さんで、それがみんなの党代表の渡辺喜美(衆議院議員=61=)さんの逆鱗に触れて党を追い出されました。それが「みんな」に火をつけ、江田さんの蜂起につながった。

 新党を立ち上げる場合、最初に出た人間が主導権を握れるので、最初に行動しなければならなかったのです。だから、僕は、その前からずっと維新も行動すべきだと主張してきたのですけど、なかなか維新が行動しない。じゃあ、柿沢さんみたいに自分が出ることが刺激になり、あとに続けられればと思って、出たのです。

 新党の研究会に加わっていた維新のメンバーは20~30人います。その人間たちは当然、旧太陽と分離しようと思ってやっていますが、現時点で分離・分党できていません。

 しかし、維新の分離・分党は共同代表である橋下徹大阪市長への裏切り行為でもある。離党に至るまで、2人の関係が劣悪なものとならなかったのか。

 橋下さんのリーダーの資質や期待感は今でも変わっていません。しかし、組んだ相手が悪かった。橋下さんが国会議員として東京にいて、国会議員団に加わっていたら、話は変わっていたと思います。橋下さんには大阪都構想があるので、あと2年は大阪に張りつかないといけないという運命のいたずらもありました。

カテゴリー: 政治   タグ: , , , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
3
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
4
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
5
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身