社会
Posted on 2021年12月06日 05:55

医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<脂肪肝>無症状で特効薬なし。血液はドロドロに

2021年12月06日 05:55

 日本人に蔓延している「脂肪肝」。3人に1人と言われているが、文字通り肝臓に脂肪がたまる疾患だ。放置すると、生活習慣病のリスクを高めたり、肝硬変や肝臓ガンに進行する危険性も孕む。

 肝臓はたんぱく質の生成や脂肪の代謝の調節、血中の毒素の排出など様々な働きをしている。しかし「脂肪肝」になると、毒素の排出が十分に行われず、血液がドロドロになり、全身の細胞に酸素や栄養分が十分に補給されなくなるのだ。

 お酒の飲みすぎが肝臓に悪いことは知られているが、「脂肪肝」で一番の原因は食べすぎだ。「非アルコール性脂肪肝」と呼ばれ、脂質や糖質の過剰摂取で発症する。パンや麺類などの炭水化物や甘いお菓子などを摂りすぎていると、肝臓に中性脂肪がたまりやすくなる。

「脂肪肝」は、ほとんどの場合が無症状で、血液検査や超音波検査、エコー検査などで初めて発覚することが多い。しかし、腹部の中央あるいは右上に痛みを感じたり、お腹の張りや、慢性的な疲労感などの症状が出る場合もある。肝臓組織内のビリルビンの増加により、皮膚に黄疸が現れたり、手のひらが赤くなったり、爪の下に白い線が現れたりするケースもある。

 複数の症状を発症した場合は一度、医療機関を受診したほうがいいだろう。

 医師から「脂肪肝」と診断されても、残念ながら特効薬はない。まずは生活習慣の見直しが必要となる。例えば減量や糖質制限、アルコールを控えること、バランスの良い食事を心掛けることが重要だ。LDLコレステロールの血中濃度が低下する働きがあることから、緑茶を飲むこともおすすめしたい。

 さらに、定期的な運動は肝臓が正しく機能することを助けると言われているため、ストレッチや散歩などで体を動かすことも心掛けよう。

田幸和歌子(たこう・わかこ):医療ライター、1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社を経てフリーに。夕刊フジなどで健康・医療関係の取材・執筆を行うほか、エンタメ系記事の執筆も多数。主な著書に「大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた」(太田出版)など。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2026年10月27日 14:45

    「本格復帰に向けた観測気球を兼ねているのでしょう」こう話すのはさる芸能ジャーナリストだ。10月26日に開催された東京国際映画祭のレッドカーペット。雨が降りしきる会場で報道陣や観客の目をひと際引いたのが、女優の永野芽郁である。主演とプロデュー...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年10月29日 11:30

    今年のお笑い賞レースは10月17日に「キングオブコント」が終わり、あとは11月1日の「NHK新人お笑い大賞」、そして12月の「M-1グランプリ」を残すのみ。賞レース番組では審査員の採点、コメントが大きくクローズアップされるが、その責任の重さ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    芸能
    2026年10月29日 15:45

    前巨人2軍監督・桑田真澄氏の次男でタレントのMattから「性被害を受けた」として、一昨年から今年にかけて、警視庁に複数の被害届が提出されていたと「週刊文春」が報じている。それによると、1人目の被害者は今年1月、都内でMattと美容系インフル...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/10/27発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク