スポーツ

15歳で金メダル有力候補!女子フィギュア・リプニツカヤの小悪魔実力

20140227d

 片脚をピンと伸ばし、高々と上げたままクルクル回る「キャンドルスピン」を武器に、15歳の小悪魔も優勝候補に名乗りを上げた。ところが、地元開催で多くの声援を浴びるロシアの美少女ユリア・リプニツカヤに、やはり韓国メディアは黙っていられないようだ。

 浅田が転倒した団体戦で、みごとに金メダルを獲得したロシアの原動力は、ショートとフリーで合計214.41点をマークしたリプニツカヤだった。どことなく幼さの残る愛らしい顔だちが「シンドラーのリスト」の切ないメロディに紛れ、柔軟性に富んだ肢体で美しい演技を披露するのだ。

 フィギュアに詳しい在米のジャーナリスト・梅田香子氏がリプニツカヤの実力を解説する。

「彼女はバレリーナでも有利とされる二重関節の持ち主なんです。母親がフィギュアで成功させたくて、2歳の頃から彼女の股関節が広がるように鍛えたといいます。その後、彼女にとって追い風だったのは、ソチ五輪が決まってから、それまで援助がなかったフィギュアの環境が、国をあげて援助されるようになったことです。今や、ロシアでは小さい頃からやる気と才能があれば、親は何もお金がかからないといいます」

 恵まれた環境を手に入れ、実力は開花した。

 すでに英国の大手ブックメーカー・ウィリアムヒル社も2月14日現在、金メダル予想で、リプニツカヤとキム・ヨナのオッズが「2.10」で並び、「5.00」で続く浅田を大きく引き離している。さらには、リプニツカヤとキム・ヨナの直接対決予想にいたっては、「1.80」と「1.91」でわずかの差ながらも“15歳の新星がキム・ヨナ超えする”との予想なのである。

 こんな声に韓国メディアはピリピリムードだ。

「『ヨナのライバルは浅田ではない』と報じて、リプニツカヤを異常警戒していますね。一方でアン・ソヨン大韓スケート連盟理事が、キム・ヨナのジャンプの高さや飛距離をベタボメしたうえで、リプニツカヤの回転不足やエッジの間違いを批判したり、ソウル放送の解説委員がジャンプの不正確さを指摘したりしていた。団体戦での高得点を地元開催の“ホームアドバンテージ”と見て、あくまで実力ではキム・ヨナのほうが上というのを強調した記事を多く見かけます」(韓国事情に詳しいライター)

 前回女王の周辺も騒がせているようだが、前出・梅田氏もこう続ける。

「採点において、技術点以外の部分では、やはりホームが有利だと思います。ジャンプに関しては、彼女は正直言って低い。真央ちゃんが15歳の時はもっと跳んでましたよ。ただし、高いほうが加点はつきますが、低いジャンプは転ばないんです。つまりミスをしない。前回バンクーバーの男子でエヴァン・ライサチェクが4回転を回避して金メダルを獲得したことが象徴するように、ミスをしない、転ばないというのが今のルールでは有利ですからね」

 さらには6月生まれのために15歳でありながら、前年の7月1日までに15歳となっていたため年齢制限に引っ掛からず、9月生まれでトリノ五輪を逃した浅田とは違い、今回の五輪に出場できた強運もある。

「タラ・リピンスキーが長野で金を獲ったのが15歳、サラ・ヒューズがソルトレークで金を獲ったのは16歳でした。彼女たちはその後、すぐにトリプルを跳べなくなっています。15歳ぐらいがピークで終わった選手はいっぱいいますが、リプニツカヤも肉体的全盛期にメダルを獲って引退する可能性はありますね。一方で真央ちゃんは、子供の頃から苦難を乗り越え、ここまでよく頑張ってきましたよ」(前出・梅田氏)

 韓国メディアの注目がロシアの小悪魔に向いているうちに、浅田に悲願を達成してほしいものである。

◆アサヒ芸能2/18発売(2/27号)より

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
3
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
4
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
5
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身