社会

福島自治体職員が被災地のタブーを暴露(1)「風評被害で企業が県外に出ていってしまう」

 東日本大震災から、まもなく丸3年。被災地の各県では、いまだに新聞・テレビが報じきれないさまざまな問題が山積しているが、中でも福島県の悩みは原発被災地でもあるだけに複雑だ。福島県下の複数の自治体職員に、住民には伝わらない「タブー実態」を“守秘義務無用”で語り尽くしてもらった。

県北部のA市職員(52)=以下、A= 除染区域とひとくくりに言うけど、汚染度が高く、国が直轄で行う「除染特別地域」と市町村が担当する「除染実施区域」の2つがある。その費用たるや、5兆円とも言われている。

県南部のB町職員(41)=以下B= 「日本最大の公共工事」と言われるゆえんだね。

県中部のC町職員(48)=以下C= それらの区域では線量を年間1ミリシーベルト以下に下げると言っているけど、せっかく土砂を取り除いても一雨来ると、積んでいる土砂からセシウムが流れ出して元のもくあみ。近くに森があったりすると、そこから多くのセシウムが流れ出るから、なおさらそうなるよね。

A あれは、汚染された土砂を取ったら近くに積んでシートをかけておくのではなく、しかるべきところに中間貯蔵施設を造ってそちらに保管すべきなんだ。そうしないから、やっても意味がないと批判される。

C いや、意味がないことはないでしょ。あれは実は、立派な「失業者対策」なんですよ。

B 実際、福島県内から有力企業がどんどん逃げ出しているもんね。

A スポーツ用品販売の大手である「ゼビオ」も本社を郡山市から県外に移す計画があるらしいね。私の聞いた話では郡山市では、あそこから40億円程度の税収があるらしい。あの会社に逃げられたら、相当痛いそうだ。

C でも、しかたないでしょ。風評被害が今も相当根強いからね。

B スポーツ用品はともかく、食べ物に関連する商品は消費者の不安に直結する。食品トレーを製造するさる企業は工場を田村市から埼玉や岡山に移転したらしい。取り引きのあるコンビニやスーパーから不安の声が出たというから。

C 田村市は市役所前の放射線量は毎時0.14マイクロシーベルトだけど、一部が警戒区域に指定されたし。

B 工場がなくなると、失業者が出る。ま、言ってみれば、彼らを「除染」という仕事が引き受けているってことか。

A しかし、いくら失業者対策といっても、中間貯蔵施設がなければ、どれだけ除染をやっても県内はきれいにならない。まさか、これでいいっていうわけでもないしね。

 ちなみに中間貯蔵施設で想定している廃棄物は、原発事故の除染作業に伴って出てきたものが対象で、原子力発電所から出てくる「核のゴミ」とは別のもの。中間貯蔵施設は放射能汚染のレベルで放射能が1キログラム当たり「8000ベクレル以下」のものと「8000ベクレル超、10万ベクレル以下」「10万ベクレル以上」の3種類がある。10万ベクレル以上のものについては基本的に土に埋めて貯蔵を行う計画だ。双葉郡の大熊、双葉、楢葉の3町に候補地があり、今年中に着工の運びだというが‥‥。

カテゴリー: 社会   タグ: , , , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    今永昇太「メジャー30球団でトップ」快投続きで新人王どころか「歴史的快挙」の現実味

    カブス・今永昇太が今季、歴史的快挙を成し遂げるのかもしれないと、話題になり始めている。今永は現地5月1日のメッツ戦(シティ・フィールド)に先発登板し、7回3安打7奪三振の快投。開幕から無傷の5連勝を飾った。防御率は0.78となり、試合終了時…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
ラモス瑠偉「W杯惨敗サッカー日本代表コキ下ろし」に抗議電話15万5000件/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」
2
「キスしてる?」質問にフジテレビ・井上清華が衝撃「赤面もじもじ返答」の「まさか!」
3
「趣味でUber Eats配達員をやってる」オードリー若林正恭に「必死の生活者」が感じること
4
落合博満が「何の連絡もない」と困惑する「中日OB戦オファー事件」の舞台裏
5
岡田監督と不協和音!阪神・佐藤輝明「怒りの2軍落ち」で問題視された「試合に向かう姿勢」