社会

日本を襲う円安にピンク嬢が溜め息「もう手が届かない。モチベーションが…」

 ルイ・ヴィトンが今年2月に、ヴァレクストラが今年4月に製品の値上げを発表するなど、シャネル、エルメスを含め、いわゆるラグジュアリーブランドが今年に入り、続々と値上げ。そしてゴールデンウィーク中に、都内では奇妙な現象が起きている。「ラグジェアリーブランドの店舗を訪れるお客様が多く、驚きました」と語るのは、百貨店関係者だ。

 新型コロナの影響で、外国人観光客が消滅しており、国内のラグジュアリーブランドは軒並み売り上げを減らしていたのだが、ここにきて日本人の富裕層に新たな動きが出ているというのだ。

 その原因はズバリ、円安。「円安傾向は先行きが見えない。その影響が価格に反映されないうちに、お目当てのものを買っておこうということらしいです」と、前出の百貨店関係者は話す。

 ラグジュアリーブランドの値上げは世界的なものだ。「新型コロナ禍で製造に影響が出ている」「それにもかかわらず、中国人を中心に売れ行きに変化が出なかった」「原材料の値上げ」…これが主な理由だが、日本では、円安がさらに拍車をかける。今後、海外に自由に渡航できるようになったとしても、値上げは世界的だということと、円安では海外で購入する意味も薄くなる。まだ円安が価格に転嫁されないうちに購入しておこう、という気持ちは分からないではない。「そのため、今後もラグジュアリーブランドの価格は下がるような気配がありません」(前出・百貨店関係者)。

 この流れに溜め息をつくのが、ピンク嬢だ。都内のピンク店は新型コロナ禍で売り上げが急減し、閉店するところが増えている。そんな中、仕事を続けるモチベーションが下がり、悩んでいるピンク嬢は多い。

 都内で働く30代のピンク嬢が顔を曇らせる。

「これ以外の仕事を探すことも難しい状況で、この仕事をやっているご褒美にはこだわりたい。エルメスのバーキンを、と考えている女の子なんか多いですよ。でも新品も中古も20%以上値段が上がっているし、この先、円安でもっと上がるでしょう。もう手が届かないかもしれないし、気持ちも入らないよね、と控室で話題になっています」

 円安が招いた明暗の行方は──。

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