社会
Posted on 2022年07月15日 05:58

大岡越前が同僚から受けた「嫌がらせ」と「大岡裁きは1回だけ」の仰天真実

2022年07月15日 05:58

 名奉行・大岡越前守は長年、同僚からのいじめに苦しめられていた。

 徳川8代将軍・徳川吉宗の時代、南町奉行として活躍したと伝わる大岡忠相は、数々のエピソードを残している(写真は南町奉行所。現在の有楽町駅前にあった)。だが、俗に「大岡裁き」と呼ばれるものはほとんどなく、「白子屋お熊事件」の裁判を担当し、判決を下したのが唯一だという。

 この「白子屋お熊事件」をモデルにして、後に講談のネタにもなった「白木屋お駒事件」が生まれた。

 白子屋の女房・お熊が、手代の忠八と不貞。夫の又四郎の存在が邪魔になったため、使用人のお菊に殺害を依頼したという事件だった。

 結局、殺害に至らなかったのだが、忠相はお熊とお菊を市中引き回しにした上、獄門にかけた。封建時代としては、考えられないような出来事だったからである。

 忠相は町火消し組織を再編、小石川養生所の設立にも尽力するなどの働きが評価され、後に町奉行から寺社奉行へと、異例の出世を遂げる。

 忠相は1700石の旗本・大岡忠高の四男で、後に同族の1920石、大岡忠真の養子になった人物である。その後、順調に加増され、享保十年(1725年)には3920石、そして元文元年(1736年)に寺社奉行を命じられた時には、5920石になっていた。

 寺社奉行は本来、1万石以上の大名の役職である。そのため、禄高(ろくだか)が役禄に達していない忠相は、不足分を加増される足高の恩恵を受けて、ついに1万石の大名格になった。江戸時代、旗本が大名格にまで出世したのは、忠相ただ1人だ。

 だが、これが悲劇を生んだ。当時の大名が務める寺社奉行は、城中の武家の礼式を管理する奏者番を兼務するのが普通で、通常は奏者番の詰め所にいる。だが、家柄的には旗本だったため、忠相は奏者番には任命されなかった。

 そのため、登城して他の寺社奉行のように詰め所に入ろうとすると、同僚たちから「ここは奏者番の部屋で、寺社奉行が入る部屋ではない」と嫌がらせを受け、追い返されたという。

 のちに吉宗がこの事実を知り、新たに忠相用に詰め所を新設。だがそれは、十数年後のことだった。名奉行も、男の嫉妬には苦労していたことになる。

(道嶋慶)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    スポーツ
    2026年06月24日 07:15

    ドジャース・大谷翔平の第二子誕生をめぐって、フェミニストを名乗る女性たちがSNS上で「多産DVだ」「年子出産は女性虐待だ」と騒いでいる。大谷夫妻は昨年4月20日に第一子誕生を報告、この6月20日に第二子誕生をアナウンスした。これら誹謗中傷コ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    スポーツ
    2026年06月24日 11:30

    一発出たら同点。3-7と4点をリードされて迎えた7回裏、二死満塁の場面。この日いちばんの勝負どころで、広島・新井貴浩監督がベンチから送り出した代打は捕手・石原貴規だった。結果は空振り三振。最大の山場でなぜ、より長打を見込める打者を送り込まな...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    スポーツ
    2026年06月24日 13:30

    これはトレードのショーケースなのだろうか。そう思ってしまったのは、阪神タイガースの梅野隆太郎捕手が2軍から再昇格し、6月23日のヤクルト戦に即スタメン出場して攻守に高い能力を見せつけたことだ。1-0とリードした5回に二塁打を放ってチャンスメ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/6/23発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク