スポーツ
Posted on 2022年10月15日 17:56

決定!2022完全版「プロ野球ワーストナイン」表彰式〈内野手編〉(2)ヤクルト・山田哲人の不調は村上が原因

2022年10月15日 17:56

 優勝チームから唯一選ばれたのがヤクルトの山田哲人(30)。23本塁打、打率2割4分3厘、10盗塁と、かつてトリプルスリーを獲得した面影はなかった。

「チームトップの顔だった選手が、その座を村上に奪われたよね。ロッテ時代、落合(博満=68)さんが出てきたとたんに、有藤(通世=75)さんの成績が落ちたことを思い出す」(愛甲氏)

 パの内野手に目を向けると、日本ハムの清宮幸太郎(23)が際立つ。BIGBOSS(50)の「痩せろ」との指示を実行し、レギュラーを獲得したものの、打率2割1分9厘は規定打席到達者の中で下から4番目。エラーも10個を記録している。一塁手としてゴールデングラブ賞を獲得した経験もある愛甲氏は、

「人工芝でイレギュラーもない時代だけに多すぎるね。彼はホームランバッターだけど、総合力に欠けている。フライボール革命の申し子を目指すのはいいが、打率があまりにも悪すぎる。ベンチも右打ちやエンドランをやらせにくい」

 と現状の弱点をスバリ。

 最下位の日本ハムとは対照的に、西武から4人が選出された。19年の首位打者であるキャッチャーの森友哉(27)は、昨季3割を超えたが今季は2割5分1厘と、近年は1年置きに好調不調の繰り返し。開幕直後にロッカーでマスクを投げつけて右手の人差し指を骨折するなど、精神面にも弱さがうかがえた。

「下手なケガをして登録抹消されたり、闘志が空回りして打率も急降下。何事もなく出場していたら、それなりの成績を残しているはず。心の問題で、鍛え直していかないと」(伊原氏)

 二塁手の外崎修汰(29)は、18年に2割8分7厘をマークして19年、20年はフル出場したが、この2年は2割台前半で失策数も10個。広島の名セカンド菊池涼介(32)は2割6分2厘で失策3個である。

「安定した成績を残せる選手が、ケガや休養で2割1分5厘では寂しい。今年の西武は8月頃まで優勝を争えたけど、後半戦は外崎、森を含めた打撃陣が不振で山川穂高(30)もホームランを打てなくなった」

 そう伊原氏が語るとおりチーム打率2割2分9厘はリーグ最下位だ。

 ショートはオリックスの紅林弘太郎(20)。弱冠20歳でもありワーストとするには忍びないが、

「レギュラーとして出場している以上、この成績ではダメです。守備はまずまずだけど打撃がひどすぎる。いいところでも打てないし、追い込まれて外に投げられて凡打や三振。チームの期待度もあって出場を続けているが、清宮と似たような打撃成績では話にならない」(伊原氏)

 まだプロ入りして3年。来季のバッティングに期待したい。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/8/5発売
    ■680円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク