スポーツ

決定!2022完全版「プロ野球ワーストナイン」表彰式〈内野手編〉(2)ヤクルト・山田哲人の不調は村上が原因

 優勝チームから唯一選ばれたのがヤクルトの山田哲人(30)。23本塁打、打率2割4分3厘、10盗塁と、かつてトリプルスリーを獲得した面影はなかった。

「チームトップの顔だった選手が、その座を村上に奪われたよね。ロッテ時代、落合(博満=68)さんが出てきたとたんに、有藤(通世=75)さんの成績が落ちたことを思い出す」(愛甲氏)

 パの内野手に目を向けると、日本ハムの清宮幸太郎(23)が際立つ。BIGBOSS(50)の「痩せろ」との指示を実行し、レギュラーを獲得したものの、打率2割1分9厘は規定打席到達者の中で下から4番目。エラーも10個を記録している。一塁手としてゴールデングラブ賞を獲得した経験もある愛甲氏は、

「人工芝でイレギュラーもない時代だけに多すぎるね。彼はホームランバッターだけど、総合力に欠けている。フライボール革命の申し子を目指すのはいいが、打率があまりにも悪すぎる。ベンチも右打ちやエンドランをやらせにくい」

 と現状の弱点をスバリ。

 最下位の日本ハムとは対照的に、西武から4人が選出された。19年の首位打者であるキャッチャーの森友哉(27)は、昨季3割を超えたが今季は2割5分1厘と、近年は1年置きに好調不調の繰り返し。開幕直後にロッカーでマスクを投げつけて右手の人差し指を骨折するなど、精神面にも弱さがうかがえた。

「下手なケガをして登録抹消されたり、闘志が空回りして打率も急降下。何事もなく出場していたら、それなりの成績を残しているはず。心の問題で、鍛え直していかないと」(伊原氏)

 二塁手の外崎修汰(29)は、18年に2割8分7厘をマークして19年、20年はフル出場したが、この2年は2割台前半で失策数も10個。広島の名セカンド菊池涼介(32)は2割6分2厘で失策3個である。

「安定した成績を残せる選手が、ケガや休養で2割1分5厘では寂しい。今年の西武は8月頃まで優勝を争えたけど、後半戦は外崎、森を含めた打撃陣が不振で山川穂高(30)もホームランを打てなくなった」

 そう伊原氏が語るとおりチーム打率2割2分9厘はリーグ最下位だ。

 ショートはオリックスの紅林弘太郎(20)。弱冠20歳でもありワーストとするには忍びないが、

「レギュラーとして出場している以上、この成績ではダメです。守備はまずまずだけど打撃がひどすぎる。いいところでも打てないし、追い込まれて外に投げられて凡打や三振。チームの期待度もあって出場を続けているが、清宮と似たような打撃成績では話にならない」(伊原氏)

 まだプロ入りして3年。来季のバッティングに期待したい。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
3
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身
4
前世の記憶を持つ少年「僕は神風特攻隊員だった」検証番組に抱いた違和感
5
前田日明「しくじり先生」で語らなかった「最大のしくじり」南アフリカ先住民事件