スポーツ

巨人・走塁のスペシャリストを悩ませる「オープン戦ですら走らない」選手の意識改革

 2年連続Bクラスに終わった巨人が、首脳陣の大幅な配置転換と新人材の招聘に乗り出している。

 そのひとり、1軍外野守備兼走塁コーチとして打診を受けているOBの鈴木尚広氏が10月11日、同じく巨人OBで野球解説者・岡崎郁氏のYouTubeチャンネル〈アスリートアカデミア【岡崎郁 公式チャンネル】〉に登場し、現在の選手の走塁事情について、次のように打ち明けた。

「今の子たち(選手)っていうのは、どんなにいい条件であっても、行かないっていう子が多いらしいです。アウトになるのが恐い。有益な情報(データ)を与えても、行ってくれない。オープン戦ですら行ってくれない、っていうもどかしさはあるみたいですね」

 鈴木氏は代走での通算盗塁数の日本記録保持者。走塁のスペシャリストたる身からすれば、悩ましい限りなのだ。

 今季の巨人のチーム盗塁数は64でリーグ4位と、パッとしない。ちなみにチーム打率は、リーグ最下位の2割4分1厘で、失策数は阪神に次ぐワースト2位。打てない、守れない、走れないでは、4位に沈むのも不思議はなかったのだ。

 そこで岡崎氏がひと言。

「(選手としても)契約すれば、1日1本くらい走れるでしょ」

 半ば冗談のこの「打診」に、鈴木氏はというと、

「現役時よりもプレッシャーないぶん、今の方が速い」

 体脂肪率は7%台を保っているのだという。

「走れるコーチ」就任で、巨人ナインの意識変革なるか。

(所ひで/ユーチューブライター)

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