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試合前にパイプイス流血乱闘「Breaking Down」で格闘家たちの「憤激VS容認」場外バトル

「1分間で最強を決める」格闘技イベント「Breaking Down6」でのトラブルを受け、著名格闘家からの苦言が相次いでいる。

 全国のケンカ自慢が集結し、激しいバトルを繰り広げるイベントなのだが、11月2日の前日会見で事件は起きた。

「会津のケンカ屋」の異名を持つ久保田覚が、対戦相手の元ボクサー・アドリブまさおに襲いかかり、パイプイスを振り下ろすと、左目付近から流血するアクシデントが勃発。その後、久保田は同イベントを主宰する格闘家でユーチューバー・朝倉未来と並んでアドリブまさおに謝罪したが、世間からは「格闘家と暴力を一緒くたにするな」との批判が巻き起こった。

 一部のプロ格闘家の間では、その評判はすこぶる悪い。K-1ファイター・武尊は流血騒動が起きた日に、次のようにツイート。

「子供達が見る影響を考えてほしい。何も分からない子供達からしたら、あれも格闘技だと思ってしまうし、それがメディアで放送されることで正しいものだと感じる。ここ数年の、数字が取れれば何でもありで、先のことを考えてないこの業界が嫌い。このままだったら、また格闘技界は表舞台から無くなる」

 具体的に名指しはせずとも、ブレイキングダウンが与える少年への影響を危惧したのである。

 元WBA世界ミドル級王者・竹原慎二氏もYouTubeを通じて憤激。

「久保田!喝じゃ!出る資格ないわ、お前。なめてんのか。常識がわからんのか。こういう事が許されるんだったら、次回のオーディションでもこういう奴現れるよ。運営もしっかりやらないとダメ」

 主催者にも責任があると主張したのだった。

 対して当の朝倉は11月7日のインスタグラム生配信で、武尊の発言について「ぶっちゃけ、ガッカリした。武尊くんの立場でああいう事を言っちゃうんだ」と指摘。久保田の騒動は「やりすぎ」と認めつつも、そうした乱闘も含めたものが格闘技であり、「盛り上がるし、面白い」とも。

「世界でも乱闘や煽り合いが格闘技の隆盛に貢献していると考えており、ブレイキングダウンの『バズり』は『楽しいから』と分析しました。『今回の格闘家からの批判は嫉妬とかも入ってる気がする』とも語っていましたが…」(テレビ誌記者)

 格闘技の新たな魅力を引き出していることは間違いないが、一歩間違えれば、大きなトラブルに発展する。格闘技ファンの多くが支持するのははたして、どの言い分なのか。

(木村慎吾)

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