スポーツ
Posted on 2022年12月01日 17:57

日本名輪会・山口健治「江戸鷹の目診断」太田が平原に肉薄するシーンも十分

2022年12月01日 17:57

「高松記念」◎平原康多/○太田竜馬/▲山田久徳/△山口拳矢

 番手の役目を果たしながら、最後にチョイ差しを決めるのが仕事師である。

 師走の記念初戦「高松記念」(12月3日【土】~6日【火】)は、各地区にスピード自慢の機動型と実績を誇る追い込み選手がそろい、ライン戦は必至。さらに一発にかけるまくり選手も侮れない。波乱の余地も十分ある4日間になりそうだ。

 平原康多が巧みにレースをコントロールし、今年5度目の記念Vを飾る。関東は吉澤純平─平原─宿口陽一と鉄壁の並びで、平原が直線抜け出しを決める。

 中四国で結束する地元ラインの番手、太田竜馬が19年以来の優勝を狙う。先頭で石原颯が風を切り、3番手を岩津裕介が固める。絶好の2段駆けから平原に肉薄するシーンも十分ある。

 あとは、前回覇者の山田久徳の連覇と、山口拳矢のまくり一撃とみた。

 近畿きっての仕事師、南修二がおとなしくしているはずがない。前々走の地元戦の初日特選で失格したのも、闘争心にスイッチが入ったから。ここは稲川翔と“大阪のファイター”の2枚看板。どちらが山田の後位になってもガッチリブロック。チャンスが回ってくれば、まくりが炸裂する。

 印は回らなかったが、競輪祭を欠場した宿口は来年1班に戻る。SS班のプレッシャーから解放されて伸び伸びと走れるだけに、京王閣記念Vの再現もある。

【大穴この1車】松谷秀幸(神奈川・96期)。

 今年は3度の落車があり、あまり調子がいいとは言えないが、それでも欠場明けの親王牌(〈6〉〈2〉〈4〉〈3〉)最終日に13万2330円を演出し、穴党を喜ばせた。記念は9月青森(〈2〉〈1〉〈6〉〈3〉)の2走目と最終日が1万円超。4月には地元の川崎記念(〈1〉〈1〉〈2〉〈8〉【1】【1】【2】●【8】(●は決勝レースの着順))の2日目に2万円超を出している。1着はいらない。レース巧者のマーク流れ込み2、3着を追いかけてみたい。

【狙い目の伏兵3人】

 地元の上野雅彦(香川・119期)は、1月に行われた前回のここで1勝。競走は粗削りだが、よく2着に粘っている。1次予選を勝ち上がり、師匠の福島武士(1班)の前で戦うのが目標になる。

 121期を早期卒業した太田海也(岡山)が、いよいよ9車戦に初登場する。ナショナルチームの一員でもあり、8月の特昇からまだ3場所目。予選には中堅、古参のつわものが待ち受けている。その真価を問われる4日間になる。

 近畿の若手先行として着実に力をつけてきたのが中釜章成(大阪・113期)だ。先手を取れば粘る。

山口健治(やまぐち・けんじ):1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。

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