スポーツ
Posted on 2022年12月06日 13:15

PK戦で日本に勝った…クロアチア代表が見てきた「命懸けのサッカー地獄」

2022年12月06日 13:15

 またもベスト8の高い壁に阻まれたサッカー日本代表。スコアこそ1対1で迎えたPK戦だったが、一方的な結果に終わった。

「前回W杯で準優勝のクロアチアは、ラウンド16のデンマーク戦、準々決勝のロシア戦をPK戦で勝ち抜きました。決勝のフランス戦を除けば、今回も含め、PK戦2勝を含む10戦負けなし。前回のファイナリストがほとんど残っているクロアチアとの心理戦に負けたGK権田修一は責められない」(サッカーライター)

 延長戦負けなし、クロアチアの強さはどこにあるのか。

「途中交代した主将ルカ・モドリッチは6歳の時に、クロアチア紛争を経験しています。対立するセルビア軍に、暮らしていた村ごと焼かれ、祖父もモドリッチ少年の目の前で殺された。18歳までは、難民施設で暮らしていました。10歳の頃に地元ジュニアクラブ入団を目指すも、栄養失調のため身長も体重も基準以下でかなわず。16歳の時に首都ザグレブのユースに才能を見出され、クラブから与えられた栄養補助食品のおかげで身長が伸び始めたそうです。それでも平均身長182センチのクロアチア代表にあって172センチ、66キロと、恵まれたとは言えない体格で世界一のクラブチーム、レアル・マドリードのMFを37歳の今も務め、世界最優秀選手の称号たるバロンドールを受賞しているのですから、ハンパではありません」(前出・サッカーライター)

 クロアチア紛争は95年に終結したが、クロアチア国内に埋められた地雷の撤去作業は、W杯予選が行われていた21年まで続いた。日本の外務省は今も地雷が完全に除去されていないとして「舗装されていない敷地に入らないよう」注意喚起し、クロアチアの渡航危険レベルを解除していない。

 クロアチア代表イレブンは少年時代、いつ足が吹き飛ばされるかわからない地雷を避けながら、命懸けのサッカー練習をしていたのだから、メンタルの構造からして違うのだ。文字通り「アオハル」を謳歌した日本代表の裏をかくフリーキックなど、お手のものだろう。

 死闘の後は、日本の健闘を称えたモドリッチ。こうなったら、今度こそ世界の頂点に立ってほしいものだ。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2013年11月26日 10:00

    11月8日、歌手・島倉千代子(享年75)が肝臓ガンで死去した。島倉といえば、演歌の王道を歩むように、その生き様は苦労の連続だった。中でも、莫大な借金返済で味わった地獄は理不尽極まりなかったようで──。島倉は、男を信じて手形の保証人となったせ...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年04月28日 16:30

    バナナマンの日村勇紀が当面の間休養に専念すると、所属事務所ホリプロコムの公式サイトで発表した。今年に入ってから体調を崩すことが多く、医療機関を受診した結果、休養が必要との判断に至ったのだという。「心身の回復を第一に、コンディションを整えなが...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    スポーツ
    2026年05月13日 12:45

    衝撃的なトレードを成立させたのは、横浜DeNAベイスターズと福岡ソフトバンクホークス。両球団が「山本祐大と尾形崇斗、井上朋也の交換トレードが成立したこと」を発表したのだ。「DeNAは山本という正捕手の放出、それもシーズン中のトレードだったの...

    記事全文を読む→
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/5/12発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク