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記事全文を読む→世界の福本豊<プロ野球“足攻爆談!”>「名球会の選考規定も新時代到来や」
4年ぶりとなる名球会のイベント「セ・パ対抗戦」に参加しました。前日の総会は所用のため出席できず、試合当日の12月10日に沖縄入り。セ・リーグのロッカーにも「来たで~」とあいさつ。山本浩二さんらから「フク、よく来てくれたな。元気やったか」と歓迎されました。浩二さんのガンの手術後は初顔合わせ。ちょっとスリムになったけど、元気そうで何よりやった。広島の新監督の新井と、球団アドバイザーに就任した黒田にも会えて、2人セットの貴重なサインもゲットできました。
試合は1番センターでスタメン出場したけど、実は2、3日前に左足首を軽く捻挫してたから、パ・リーグ監督の東尾に「無理しないでくださいよ」と言われて、残念ながら1打席だけで交代。対決した黒田の球は速かった。力を抜いて軽く投げてくるかなと思っていたら、現役のような勢いのある球やった。三塁・鳥谷の前の詰まったゴロに倒れたけど、バットに当たって前に飛んだだけましかな。
センターの守備は球が飛んでこないまま、1回でお役御免。代わった途端にセンターにボールが飛んでいたので、内心ホッとした。試合前にノックを受けた時に「これは、やばいな」と。足のこともあったけど、それ以上に不安やったのが遠近感がつかめないこと。久しぶりに野球をやるとこうなるんやね。左足首さえよければ3打席ぐらいは立ちたかった。でも、あれ以上やると左足首がパンクしていた。自分の体のことはよくわかる。ケガしたら、楽しいイベントも台なしやからね。
ベンチから見ていると、さすが名球会メンバーはみんないい形で打っている。上体だけで打ちにいっていないから、ボールと思ったらパッとスイングを止められる。下からバットが出てくるスイングの人もいない。もちろん、みんな年をとってるし、スイングスピードや動体視力も落ちているので、差し込まれた打球が多かった。それでも体に染み込ませた「形」は崩れていなかった。
今回の総会では藤川球児と上原浩治の特例での名球会入りも決まった。投手として200勝や250セーブという条件を満たしてはいないけど「入会規定に相当する記録保持者」として理事会から推薦されて、4分の3以上の賛同を得た。上原は日米通算134勝128セーブ、藤川は日米通算245セーブ。投手は分業制の時代やから、名球会入りに恥じない数字やね。
野手のほうはシーズンの試合数が増えて、2000安打というハードルが低くなったけど、投手で200勝というのは昔より厳しくなっている。10勝すれば褒められ、15勝でエースと呼ばれる時代やから。250セーブという規定もできた当初は甘いと思っていたけど、なかなかクリアする者が出てこない。抑え投手を長年続けるというのは心身ともに大変ということなんやろね。将来的には、大谷が100勝&1000安打を達成した時に「入れるべし」となるし、今後も特例での入会が増えるのは間違いない。その昔、100勝&100セーブの佐々岡が金田さんに入会直訴を断られたりしたが、少し遡っての選考も必要かも。
来年の名球会のイベントは、東京からも九州からも来やすい真ん中の大阪でという話も出ていた。若い人が中心となってどんどん盛り上げてほしいね。
福本豊(ふくもと・ゆたか):1968年に阪急に入団し、通算2543安打、1065盗塁。引退後はオリックスと阪神で打撃コーチ、2軍監督などを歴任。2002年、野球殿堂入り。現在はサンテレビ、ABCラジオ、スポーツ報知で解説。
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