芸能

「松本人志が自死から救ってくれた」甲本ヒロトをめぐる都市伝説の舞台裏/日本音楽シーン「名作裏面史」

 1月18日に、16枚目となる待望のアルバム「MOUNTAIN BANANA」をリリースしたザ・クロマニヨンズ。そのボーカルとして類稀なる存在感を放つ甲本ヒロトが、85年に真島昌利らとと結成したのが「THE BLUE HEARTS」だ。だが、同バンドは10年後の95年に突然、ラジオ番組で解散を発表。そして同年10月、「グッドバイ」という意味深な曲で始まるアルバムでデビューしたのが「THE HIGH-LOWS」だった。

 メンバーは甲本と真島のほか、調先人、大島賢治、白井幹夫の5人。甲本はのちのインタビューで、THE BLUE HEARTS解散の理由を、

「ここが最高でここまでだ、という気持ちになった。4人で集まった時の空気とかムードに限界を感じた。常に変化を求めていたから」

 と語っている。その言葉を実践したかのように、1stアルバムには、6分弱の長尺ながら歌詞はたった1分、というライブセッションさながらの曲など、新たなアプローチが満載。そしてアルバムの最後を飾ったのが、映画「ゼブラーマン」の主題歌で、「ダウンタウンのごっつええ感じ」(フジテレビ系)のエンディングテーマに起用された「日曜日よりの使者」だった。

 実はこの曲を巡っては、今もなおファンの間でまことしやかに囁かれる都市伝説がある。それが「日曜日よりの使者」の正体が実は、ダウンタウンの松本人志だというものだ。

 THE BLUE HEARTS解散後、思い悩んでいた甲本はある日曜日、自死を考えた。ところがいざ実行しようとした瞬間、たまたまつけていたテレビで「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで」が始まり、あまりのトークの面白さに、自死することがバカバカしくなってしまった…と。つまり、松本が甲本の命を救った「日曜日よりの使者」だったというのである(なぜか浜田雅功の名前は出てこない)。

 とはいえ、むろん都市伝説なので、ソースは不明。甲本と松本がこの件で何かコメントしたという形跡もない。だが、どこからどう伝わったのか、このあまりにもよくできた話が、現在もファンの間では語り継がれているというから、なかなか興味深いのである。

 そんなTHE HIGH-LOWSも、05年11月に突如、活動休止を発表。彼らの会報誌「FAN-JET」を作る担当者さえも知らなかった活動休止劇だった。

 THE BLUE HEARTSが10年、THE HIGH-LOWSも10年。そう考えると、06年7月に結成され今年7月で17年目を迎えるザ・クロマニヨンズは、メンバー自身が「常に変化」を感じられるバンドなのかもしれない。

(山川敦司)

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    塩試合を打ち砕いた!大谷の〝打った瞬間〟スーパー3ランにMLBオールスターが感謝

    日本時間の7月17日、MLBオールスター「ア・リーグ×ナ・リーグ」(グローブライフフィールド)は淡々と試合が進んでいた。NHK総合での生中継、その解説者で元MLBプレーヤーの長谷川滋利氏が「みんな早打ちですね」と、少しガッカリしているかのよ…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , , |

    新井貴浩監督が絶賛!劇画のような広島カープ野球の応援歌は「走れリュウタロー」

    プロ野球12球団にはそれぞれ、ファンに親しまれるチームカラーがある。今季の広島カープのチームカラーを象徴するシーンが7月初旬、立て続けに2つあった。まずは7月4日の阪神戦だ。3-3で迎えた8回裏、カープの攻撃。この試合前までカープは3連敗で…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , , |

注目キーワード

人気記事

1
岡田監督よく言った!合計43得点のオールスター戦が「史上最もつまらなかった」とファンが怒った当然の理由
2
巨人・阿部慎之助監督のエンドラン外し「捕手の勘だった」発言に江川卓が「それはない」異論のワケ
3
認知症の蛭子能収「太川陽介とバス旅」は忘れてもボートレース場で「選手解説」ギャンブラー魂
4
レジェンドOBなのになぜ!ド低迷の川崎フロンターレ「中村憲剛」新監督案をサポーターが拒絶
5
【衝撃事実】見たのは誰だ!トランプ銃撃犯は「11分間ドローンでライブ配信」していた