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記事全文を読む→厚労省「改竄し放題」電子カルテシステムと「療養施設で不審死続出」の闇/コロナ残酷物語
遅きに失した感がある。厚労省が制作したコロナ電子カルテシステム「HER-SYS」(ハーシス)が2月1日にアップデートされた。日本国内で初めて新型コロナ陽性患者が報告されてから丸3年、電子カルテシステムとしては当たり前の「記録が改竄、削除されない仕様」にようやく改定されたのだ。厚労省関係者が明かす。
「それまでのHER-SYSはログインさえすれば、保健所の職員でなくてもコロナ陽性患者の記録を自由自在に改竄、削除することができました。電子カルテシステムとしては、決定的な欠陥があったのです。保健所や医師が患者から聴取した病歴、住所、連絡先などの重大な個人情報を、ウェブ面接だけで雇われたパート、アルバイト職員が誤って削除、変更してしまうこともあったのです」
通常、電子カルテは改竄や削除ができないようになっている。当然のことだ。医師や看護師、病院スタッフが記録した内容を修正、削除する場合はその都度、ログ履歴が残り、誰がどこを修正、削除したのかわかる仕様になっている。
「ところがHER-SYSを開発したのは、電子カルテシステムの老舗である富士通やNEC、NTT関連会社ではなく、あの欠陥接触アプリCOCOAを開発した人材派遣会社系列企業でした」(前出・厚労省関係者)
HER-SYSは個人情報管理がザル同然。それどころか、ログインすれば誰でも改竄し放題だったのだ。療養日数を改竄して医療保険詐欺に加担することも容易である。今さらマイナンバーカードごときで「個人情報が!」と騒いだところで、あとの祭りと言わざるを得ない。
さらにHER-SYSのシステムアップデート直前、1月末に「患者のデータが丸ごと消える」怪現象が起きたという。事情を知る看護師の証言を聞こう。
「実は看護師の間で1年以上前から『あそこはヤバイ』と囁かれている、宿泊療養施設があリます。アルバイトの医師も看護師も勤務態度に問題があり、療養中の患者が朝食を取りに来ないため看護師が部屋を尋ねたところ、室内で亡くなっているのが発見された…というような不審死、怪死が相次いでいます。そうした『グレー案件』の患者データが、アップデート前にHER-SYS上のデータから消えました。削除されたのか隠蔽されたのか。アップデート後に『グレー案件』の患者名を検索しても、出てこないのです」
宿泊療養施設は全国に展開し、テレビCMも流れるホテルだという。
新型コロナは間もなく、第5類に切り替わる。しかし無念のまま亡くなった在宅死患者や、宿泊療養患者の真相究明はこれからだ。欠陥だらけの電子カルテシステムの隙をつき、「医療ミス」をなかったことにしてはいけない。患者の遺族や関係者からの情報を求めたいところである。
(那須優子/医療ジャーナリスト)
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