スポーツ

巨人・大久保博元コーチが断じるWBCと「あの10.8決戦」の共通点

 間もなく開幕する第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。日本の優勝を願い、プロ野球ファンは胸を熱くさせているが、主力選手を送り出した各球団の首脳陣は、頭を悩ませている。

 例えば巨人・大久保博元打撃チーフコーチの場合はというと、

「大城(卓三)と岡本(和真)が行って、岡本は完全レギュラーじゃないですか。いない間の打線をちょっと組むのも、どこまで見越していいのか。ケガしちゃって(シーズンに入ってから)岡本がいないことも…」

 自身のYouTubeチャンネル〈デーブ大久保チャンネル〉で、そう心境を吐露したのである。大久保コーチはWBC戦士の重圧を、あの「10.8決戦」になぞられて、次のようにも語っている。

「あの落合(博満)さんまで、必死でボール捕りにいって内転筋を痛めたりとか、(中日の)立浪(和義)がヘッドスライディングで肩を脱臼…あの状態だと思うんですよね」

「10.8決戦」とは、94年10月8日にナゴヤ球場で行われた中日対巨人戦を指す。両チームが同率首位で激突し、勝った方が優勝するという最終戦だ。巨人が6対3で勝利したのだが、関東地区ではプロ野球中継史上最高の、視聴率48.8%を記録。ただならぬ雰囲気の中、ケガ人も続出する事態となったのである。

「大久保コーチが、WBCはそれと同等の緊張感だとして、ケガ人が出るのを恐れるのもわかります」(スポーツライター)

 WBC1次ラウンドで、日本はまず3月9日に、東京ドームで中国戦を迎える。以降、10日に韓国戦、11日にチェコ戦、12日にオーストラリア戦と続く。各プール上位2カ国が準々決勝にコマを進め、準決勝は3月19日と20日に、決勝戦は3月21日に米マイアミで行われる。

 一方、日本のプロ野球は3月30日に日本ハムVS楽天戦で幕を開け、他球団は翌31日となる。日本が順調に決勝まで進めば、開幕まで10日足らずの日程に。首脳陣が頭を悩ませるのもうなずけるのである。

(所ひで/ユーチューブライター)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
フジテレビ・井上清華アナ「治らない顎関節症」と「致死量ストレス」の不穏な関係
2
新2軍球団「オイシックス新潟」でくすぶる元広島・薮田和樹と元阪神・高山俊の「1軍復帰ロード」
3
あの「号泣県議」野々村竜太郎が「仰天新ビジネス」開始!「30日間5万円コース」の中身
4
上毛電鉄「800形」新型車両が全線営業開始!「700型」とは違う「ガッカリ&歓喜」ポイントがあった
5
年俸4億円を捨てた渡邊雄太「NBA撤退⇒日本Bリーグ」でグッズ収入「争奪戦」