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セ・リーグ「3強天王山」に水を差す“優勝妨害”戦犯は誰?(1)練習不足の巨人枢軸

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 シーズン前、評論家たちから「3連覇」の太鼓判を押されたはずの巨人。ところが、始まってみれば投打はかみ合わず、足踏みを続けてきた。それでも、マジックは点灯──。それもこれも、逆転優勝を狙う阪神、広島の体たらくが元凶だろう。“低レベル首位争い”を演出する、3球団の「諸悪の根源」をあぶり出す!

 大詰めを迎えた、セ・リーグの優勝争いについて、野球評論家の広澤克実氏が語る。

「正直、広島が抜け出すと思っていた。ところが、9月2日からの巨人との首位攻防戦は最低でも2勝1敗で乗り切りたかったのに、まさかの3タテを食らい、巨人にマジック22が点灯した。巨人が有利なことは間違いないですね」

 とはいえ、その巨人も「勝利の方程式」を担う山口鉄也(30)、マシソン(30)、西村健太朗(29)の背信的な不調や打線の湿りなどが響き、昨シーズンまでのような圧倒的な強さは影を潜めている。

 中でも“戦犯”扱いされているのは、原辰徳監督(56)が「枢軸」とまで持ち上げていたはずの阿部慎之助(35)と村田修一(33)である。

「阿部、村田ともに、明らかに練習不足で、アスリートの資本であるフィジカル的な部分の問題が改善されていない。いくら中心選手といえども、全力プレーができない選手がスタメンで出場し続けるのはチームの士気の低下にもつながります。また、フィジカル面の衰えは打撃面にも影響し、バットを出す反応が遅れて差し込まれている。その結果、インコースや逃げるボールでしとめられるケースがたびたび見受けられます」(広澤氏)

 野球解説者の高橋雅裕氏も、阿部の衰えがチームに悪影響を及ぼしている現状を指摘する。

「巨人は阿部のチーム。しかし体調面の不安から144試合スタメンマスクをかぶることができない。加えて、4番の働きもできていない状況がチームの不振につながっていますね」

 ところで、阿部が絶不調に陥った要因は首痛をはじめ、満身創痍の体調面が大きいが、2月の宮崎キャンプで臨時コーチを務めた松井秀喜氏(40)を原因にあげる声も出ている。

「松井の信奉者である阿部は、02年に松井が巨人からヤンキースへ移籍したあとも、国際電話をかけて相談するなど、心酔してきた。そして阿部は、10年に弾道ミサイルのような放物線を描く、現役時代の松井のホームランに憧れて、打撃フォームの大改造に着手しました。さらに昨年12月、ニューヨークにいる松井を訪ねた際も、松井の打撃理論に感銘を受け、グリップの位置をさらに高くするフォームの習得を目指しましたが、これが完全に裏目となりタイミングに狂いが生じ、フォームが崩れてしまったんです。阿部本人も『失敗だった』と漏らしています」(巨人番記者)

 チームリーダーの阿部が大スランプに陥る中、“キューバの英雄”セペダ(34)を緊急獲得するも打率は1割台に低迷し、スタメンどころか一軍登録を抹消されて二軍落ち。そればかりか、アンダーソン(32)、高橋由伸(39)、松本哲也(30)と、外野陣が相次いで戦線離脱の事態もあった。

「手薄になった外野手の穴を埋めるためにセカンドが本職の片岡治大(31)や井端弘和(39)に外野の練習をやらせていました。当然ながら、片岡も井端もいぶかっていましたが、そもそもチーム内では『ケガ人の続出は、原監督の思いつきでオフから不慣れなポジションを練習させていたせいでは‥‥』と采配に疑問が投げかけられている。さらには、東海大相模高の後輩・大田泰示(24)を重用することにも、橋本到(24)や隠善智也(30)、矢野謙次(33)ら、外野のレギュラー獲得を狙う選手たちは不満げな様子です」(巨人番記者)

 采配や補強への不信感が、チームに勝利を呼び込めない雰囲気を醸成しているようである。

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