芸能
Posted on 2023年08月14日 09:59

後輩にワイロ攻勢をかけて漫才協会の会長になってやる!/40年経っても売れない浅草芸人の「破天荒交遊録」(10)

2023年08月14日 09:59

 オイラ、ビックボーイズのなべかずおが所属する漫才協会は今や、日の出の勢い。錦鯉やら小島よしおちゃんやら、カミナリやら、テレビの売れっ子が次々と入会してくる。

 そこでふと、オイラは考えた。ビックボーイズが手っ取り早く「有名」になるウルトラミラクルを起こすのは、この漫才協会の会長になるのが近道なんじゃないか。そもそもビックボーイズは30年も漫才協会の会員だし、もうオイラたちよりもキャリアが長い先輩は、前会長の青空球児師匠をはじめ、ほんのわずかしかいない。会長になる資格は十分にあるのだ。

 ただ、ネックは人望がないことだけ。そんなに長くいて理事にすらなれないのは、みんなから尊敬されてないからだ。このギャップを埋めるのは、やはり「カネ」しかない。先輩にはお中元、お歳暮のプレゼント攻勢をかけて、後輩連中はオゴりまくる。いつの時代も若手はタダ飲みタダ食いには弱いはずだ。もちろん、カネもバラまく。たぶん漫才協会の会長選でのカネのやり取りは、贈収賄には引っかからないはずだ。

 オゴりまくった若手たちの署名を集めて嘆願書を協会に提出した上で、東洋館の舞台に上がったら、

「私は会長を目指してます。支持してくださるお客さんは、拍手してください」

 と言って拍手をもらえば、否が応でも「なべを会長に」という機運は盛り上がるんじゃないか。問題は今年、会長に就任したばかりのナイツ塙ちゃんを、どう説得するかだ。

「オイラを助けると思って、一期だけやらしてくんない?」

 先輩が頼めば、むげには断れないだろう。

 こうしてオイラが新会長に就任して華々しくマスコミで報道され、たちまちオイラは「売れっ子」に、と。

 ま、活動資金は女房から借りるしかないか。コロナで営業も減って、貯金もないし。しかし、さんざ「愛人問題」で怒らせた女房が、はたして「ウン」と言ってくれるか。こちの方が会長就任よりよっぽど難しいかもしれない。

なべかずお:1957年(昭和32年)、北海道滝川市の生活保護家庭で生まれる。レンガ職人、とび職人など様々な仕事を経て1984年、浅草フランス座でお笑い芸人の修業を開始。その後、羽生愁平と漫才コンビ「ビックボーイズ」を結成し、現在に至る。2006年には「真打」昇進。2008年にラップCD「たまらんぜ」をリリースし、2023年には自伝本「たまらんぜ!芸人人生七転び八転び」(山中企画)を出版。漫才協会には30年以上も在籍しているが、後輩はどんどん理事になり、ついには約10年後輩のナイツ塙宣之が会長になったのに、自身は一度も理事にもなったことがなく、「永遠のヒラ会員」と呼ばれる。

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    スポーツ
    2026年07月27日 11:00

    二転三転したサッカー日本代表の次期監督問題、どうもスッキリしないのはなぜか。日本サッカー協会(JFA)は北中米W杯で指揮を執った森保一監督を、来年1月に開幕するアジアカップ(2027年1月7日から2月5日・サウジアラビア))まで続投させるこ...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年07月28日 14:30

    中日ドラゴンズの元投手で、タレントなどで活躍した板東英二さんが7月22日に慢性心不全のため死去していたと、7月28日に公式サイトで発表した。86歳だった。1940年4月生まれ、満州出身で戦後は徳島県で育った。徳島商時代にエース投手でプレーし...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    スポーツ
    2026年07月29日 11:30

    コロラド・ロッキーズの菅野智之が「夏の主役」となりそうだ。メジャーリーグ各球団が期限ギリギリになると、駆け込みトレードを次々と成立させている。優勝争いから脱落したチームが主力選手を手放し、その見返りとして将来性の高い若手選手を複数人もらう。...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/7/21発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク