芸能

向井理が元バーテンダーの腕前を見せつけた「パリピ孔明」カクテルのレパートリーは500種類以上

 あの「バーテンダー伝説」は本当だった。明治大学農学部の学生時代から渋谷(のちに店長として横浜の系列店に異動)のバーでバーテンダーを始め、バーは連日、女性客で満員になったと言われるイケメン俳優・向井理。主演する「パリピ孔明」(フジテレビ系)の9月27日の初回放送で、そのバーテンダーの腕前を存分に披露したのだ。

 向井のバーテンダー時代を知る有名人は多い。横浜のバーはプロ野球関係者御用達で、その後に勤務した西麻布のバーも場所柄、業界人が多く、ホールスタッフにはお笑い芸人の植野行雄(デニス)がいた。タレントのYOUがバーの常連客だったことを、トーク番組で明かしたこともある。

 向井には500種類以上のカクテルレパートリーがあるといい、諸葛孔明がバーカウンターで手際よくシェイカーを振るシュールな光景は大好評。「#パリピ孔明」が一時、X(旧Twitter)のトレンド1位になった。

 原作は「ヤングマガジン」に連載中の同名コミック。群雄割拠の三国志の時代から、現代の渋谷に転生してきた諸葛孔明が、渋谷のクラブで働きながら仲間のヒロインをトップアーティストに押し上げるコメディードラマだ。

 向井は前クールでも「週刊漫画ゴラク」に連載中の「警部補ダイマジン」(テレビ朝日系)で、ストーリーのカギを握る「捜査一課特命捜査対策班室長」を演じた。元バーテンダーのスキルを見せる諸葛孔明を引き受けたのはわかるが、はたして向井はコミック原作ドラマに出るような芸風だったのか。テレビ関係者が言う。

「2014年に国仲涼子と結婚する前の向井は、ドラマ出演のたびに北川景子ら共演者との交際が報じられる、共演者キラーとして有名でした。インタビューでもたびたび自分を『ドSキャラ』と評する向井は、イケメン俳優として売り出した頃は尖ったところもありました。ですが、昨年主演した大門剛明原作の探偵短編小説をもとにしたサスペンスドラマ『婚活探偵』(BSテレ東)での、女性との交際経験がない冴えない探偵役がハマりました」

 それもこれも、国仲の存在が大きいのだと、このテレビ関係者は続ける。

「3歳上の国仲は主演したNHK朝ドラ『ちゅらさん』収録後、いつまで芸能人を続けるかわからないと本音を明かしました。国仲の祖母役を演じ、沖縄中心に劇団活動をしていた女優・平良とみのような『おばあ』になりたいと語っていたものです。まだ44歳の国仲を『おばあ』と呼ぶのは失礼ですが、彼女の『おばあ』のごとき献身で、渋谷や西麻布のナイトスポットの住人だった向井は、家庭の安らぎを知ったんでしょうね。まさか向井が、ママチャリに子供を乗せる子煩悩パパに変わるとは思いませんでした。昨年は俳優としての代表作もできて、吹っ切れた感がありますね」

 向井にとって渋谷のクラブで働く孔明役は、里帰りみたいなものだろう。

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