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記事全文を読む→山本高広「『キター!』がいちばんウケた」/テリー伊藤対談(2)
テリー もともとはモノマネ芸人じゃなくて、声優になりたかったんでしょう?
山本 そうですね。それで福岡から東京に出てきて、声優学校に入りました。
テリー 誰か好きな声優がいたの?
山本 いや、誰っていうより作品だったんですけど。子供の頃によく海外ドラマの「特攻野郎Aチーム」とか「ナイトライダー」が再放送されていて。そういうのを見てると特徴ある吹替の方が多かったんですよね、昔は。それをすごく格好いいなと思ったのが始まりですね。
テリー ということは、自分の声に自信があったんだ。
山本 高校生の時とか、よく「お前、いい声してるな」とは言われてました。
テリー じゃあ、ちょっとその気になって上京した。
山本 でも、声優学校では何の実績も残せず、事務所に所属することもできなかったので、じゃあお芝居に行ってみようと思って、劇団に入ったんですけど、それも1年半ぐらいで辞めまして。その時パチンコ屋のバイトをしてたんですけど、「俺、何しに東京に来たんだろう」と思った時に、コージー冨田さんと原口あきまささんがテレビで活躍し始めたんですよ。
テリー タモリさんと(明石家)さんまさんのモノマネだ。
山本 それで「僕、幼少の頃から好きだったモノマネで勝負してみよう」と思って、ワタナベエンターテインメントに連絡して、オーディションを受けましたね。
テリー その時はどんなネタをやったの?
山本 その時はネタなんて言えるものじゃなくて、ただのモノマネです。バラエティー番組に中尾彬さんが出始めた時だったので、中尾さんとか。あと竹中直人さんとか鈴木宗男さん、ケイン(コスギ)さんですかね。織田さんはまだ生まれてなかったですね。
テリー そしたら、オーディションで面白いって言われたの?
山本 いや、面白いというか、「うちにモノマネするヤツいないわ」ってなって、「とりあえずちょっとライブに出てよ」みたいな。でも、舞台に慣れてなかったし、アガッちゃって、全然似てなかったんですよね。
テリー 緊張すると似ないんだ。
山本 そうなんですよね。だから、先輩方によく「全然似てねえじゃん。よくモノマネやってるな」とか言われましたね。それでアガり性を克服しなきゃいけないと思って、モノマネには「ショーパブ」というものがあると。
テリー 都内は多いよね。
山本 それでショーパブに勤め出して、舞台にも慣れ始めて、モノマネもうまくコントロールできるようになって、ライブもチョコチョコ出てたんですけど、そんなには売れず。8年ぐらいやったんですかね。
テリー いわゆる下積みというか。
山本 そうですね。で、とんねるずさんの「細かすぎて伝わらないモノマネ」に出るんですけど、その時に大阪で「世界陸上」をやってたんですよ。それで織田さんのネタ10個以上作ってネタ見せに行ったら、「それでいきましょう」ってなって、ダーンと行きましたね。
テリー 目薬差して「キター!」って言ってましたね。
山本 あれはフジテレビのものまね紅白の本番1時間前ぐらいに思いついたんですよ。頭と真ん中と終わりは自信あります。けど、真ん中より後半の辺りでネタがちょっと薄かったんで「目薬用意できます?」って聞いたら「あるよ」って言うから、「ちょっとネタに入れていいですか」と。そしたら「キター!」がいちばんウケたんです。
テリー 俺、毎日2回目薬差すんですよ。だから今でも毎日2回、山本さんのことを思い出します。
山本 ほんとですか(笑)。いやぁ、でもあの時はビックリしましたね。
ゲスト:山本高広(やまもと・たかひろ)1975年、福岡県生まれ。声優を志して上京し、代々木アニメーション学院に入学。卒業後は劇団員を経て、モノマネ芸人として活動。織田裕二の目薬のCM「キター!」のモノマネでブレイク。ケイン・コスギ、軽部真一、渡部篤郎、高橋克典など次々と独創的なモノマネ芸を作り出す。2010年頃からは声優としても活動中。2月23日(金)、「山本高広とオラキオのリンクリンクトークライブ」をLOFT9 Shibuyaにて開催。
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