社会
Posted on 2024年02月12日 05:58

「実現は2037年以降」JR川口駅の上野東京ライン停車計画と「通勤者減」の矛盾

2024年02月12日 05:58

 JR川口駅に「上野東京ライン」を停車させる方針であることを埼玉県川口市の奥ノ木信夫市長が発表し、利用者の注目を集めている。

 市長の発表によると、上野東京ラインが停車するためのホームを増設し、その費用を川口市が負担。2037年以降の停車を目指す。

 ただ、川口駅周辺の住民は利便性が高まるものの、それ以外の利用者からは反対の声が出ている。

「川口駅に停車すれば、所要時間が増えることになりますからね。ほんの数分だとしても、朝の通勤時には大きく影響します。それに川口駅の隣は赤羽で上野東京ラインが停車しますから、わざわざ川口に止めなくてもいいだろうという声も多いんです」(鉄道ライター)

 しかし、川口駅に停車するメリットは大きいと川口市は訴えている。京浜東北線で人身事故などトラブルが起こった場合、利用者の多い川口駅は人であふれ返るが、上野東京ラインが停車すれば代替手段になり混雑は解消される。

「とはいえ京浜東北線が止まって駅に人があふれるのは他の駅でも同じで、川口駅だけの問題というわけではない。それに京浜東北線でトラブルが発生すると上野東京ラインも止まることがほとんどで、代替手段にはなりにくいんです」(前出・鉄道ライター)

 将来的に見ればさらなる問題点も出てくるかもしれない。

「川口駅に上野東京ラインを止めることによって、他の駅が『川口に止まるならうちも』と考えるケースは増えるでしょう。もしそれが実現すれば、停車駅が増えて所要時間がさらに延び、利便性はますます下がります」

 停車するのは37年以降。13年先となれば、今47歳より上の世代は退職している可能性が高く、通勤客は大幅に減ることが見込まれる。それでも川口駅に上野東京ラインを止める必要はあるのか、もう一度議論する必要がありそうだ。

(海野久泰)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年09月14日 11:30

    AIは本当に人類を終わらせるのか。専門家のとある主張が世界を震撼させている。その「AI終末論」は、AI開発企業アンソロピックに勤めていた元研究員、ジェイコブ・コクソン氏によるもの。Xで「AI研究関係者の多くが、AIは今後10年以内に人類を破...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    事件
    2026年09月16日 20:30

    「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物「エトミデート」は、広島カープに大きな衝撃を与えた忌まわしいブツだ。元広島カープの羽月隆太郎氏にこれを譲り渡したとして医薬品医療機器法違反の罪に問われた会社役員・滝口涼介被告の初公判が9月16日に広島地裁で...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    社会
    2026年09月17日 07:15

    20世紀最大級のミステリーと言われてきた、イギリス・スコットランドのネス湖に生息するという未確認動物(UMA)の「ネッシー」に、再び熱い視線が注がれている。いったいなぜか。一時期は目撃情報が激減し、専門家からは死亡説や、人間の活動を警戒して...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/9/15発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク