社会
Posted on 2024年03月18日 05:59

これは不思議すぎる「1600年経っても錆びない純度99.72%の鉄柱」

2024年03月18日 05:59

 21世紀の現代において「錆びない鉄」といえば、ステンレス鋼をイメージする。ステンレスが開発された1913年から遡ること千数百年の415年、古代インド、グプタ朝最強の皇帝のひとりであるチャンドラグプタ2世の時代に建てられ、1600年以上も錆びていない鉄柱がある。デリー市郊外のクトゥブ・ミナール内にある「アショカ・ピラー(アショカ王の柱)」、通称「デリーの鉄柱」である。

 この鉄柱、高さは約7メートルで、地下に埋もれている部分は約2メートルあるとされ、直径44センチ、重さはおよそ10トンもあるという。世界のオーパーツ研究家が語る。

「この鉄柱はもともと、ヴィシュヌ・パダという丘の上にあったヴィシュヌ寺院の柱の一部で、それを13世紀の奴隷王朝建国に伴い、ここクトゥブ・ミナールへ移設したと言われています。鉄柱の頂上に装飾的なチャクラがあしらわれ、表面にはサンスクリット語の碑文が刻まれています。風雨に晒されながら、なぜ1600年以上も錆びずにいたのかについては長い間、謎に包まれていました。そのため、地球外の金属でできている、あるいは、当時の文明を超えた高度な技術で作られたから…など、諸説ある。地元では、この柱は地中深くに棲むヴァースキという大蛇の王の首に刺さっている、との伝承もあります。そんなことから、ご利益を得ようと地元の人々が柱を触ったり、上によじ登る者があとを絶ちません。この地域の住民には、強い日差しから肌を守るため体に油を塗る習慣がありますが、一時はその油が錆を防いでいるのでは、という説が流れたこともあったそうです」

 そんな「デリーの錆びない鉄柱」の謎が解き明かされたのは、2003年だった。インド工科大学カーンプル校のバラスブラマニアム博士が「Current Science」誌に発表した論文によれば、鋳鉄の構造には、金属と錆の間にバリアを形成する「ミサワイト」という保護層があるのだと。古くからインドでは鉄を精製する際、ミミセンナという、リンを豊富に含む植物を加えていたことからリンの含有量が多くなり、ミサワイトが強力なバリアの役目をしたのではないか、との仮説を立てたのである。

 ちなみに現代の鉄に含まれるリンの含有量は、0.05%以下。一方、デリーの鉄柱は1%で、純度は99.72%。古代インドの冶金技術には驚愕するばかりだ。では、その技術をいったいいつ、誰が伝授したのか。その謎はまだ解明されていない。

(ジョン・ドゥ)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2026年08月16日 09:00

    「イタい素人タレント」としてたびたびその動向が注目の的となる存在はいつしか、木下優樹菜から坂口杏里へと移りつつある。木下は2019年、タピオカ店の店員に土下座を強要したとされる騒動を経て、芸能界を電撃引退。以降はインフルエンサーとして活動を...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    政治
    2026年08月15日 09:00

    部下に対する常軌を逸した「パワハラ行為」が正式に認定された神奈川県横浜市の山中竹春市長が、いよいよ土俵際まで追い詰められている。自身のパワハラ認定調査が公表された影響で、夏の甲子園(全国高校野球選手権大会)に神奈川県代表として出場する横浜高...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    芸能
    2026年08月14日 20:30

    このところ、長寿番組をバタバタと終了させている印象の日本テレビ。タイトル変更をしつつ23年続いた「行列のできる法律相談所」が昨年3月に、大幅に企画内容を変えつつも32年続いた「ダウンタウンDX」が昨年6月に放送を終了。関西ローカル時代を含む...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/8/18発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク