エンタメ
Posted on 2024年03月25日 09:58

元ネタの絵師が「葛飾北斎は人のマネばかり」とボヤいた「北斎漫画」はパクリという説

2024年03月25日 09:58

 江戸時代に活躍した葛飾北斎は、世界的にも有名な絵師だ。代表作のひとつが、文化11年(1814年)から刊行された画集「北斎漫画」で、ヨーロッパでも「ホクサイ・スケッチ」の名で親しまれている。

「北斎漫画」には動植物、市井の人々、歴史上の人物、妖怪、幽霊など4000点を超える様々な図版が収録され、マネなど印象派の画家に大きな影響を与えている。また、現代の「漫画」のルーツともされている。

 ところが「北斎漫画」のアイデアは、ある絵師が出版した「略画式」のパクリだ、との説がある。その「略画式」の作者が北尾政美(まさよし)で、またの名を鍬形蕙斎という。

 明和元年(1764年)に生まれ、13歳の頃に北尾重重に入門。安永7年(1778年)、咄本「小鍋立」で早くも本の挿絵を手がけている。

 寛政6年(1794年)、31歳で津山藩の御用絵師になり、剃髪。名前を鍬形蕙斎紹真(つぐざね)に改め、翌寛政7年(1795年)に著したのが、略画の絵手本「略画式」だった。

 蕙斎によると、「略画式」は「形によらず精神を写す、形をたくまず略す」描き方だという。簡単にいえば、簡潔に略した線で、あらゆる対象物を自由自在に描くことだ。

 その着想をパクッたのが、「略画式」から19年後に出版された「北斎漫画」だった。事実、苦々しく思った蕙斎は「北斎は人のマネばかりしている」とぼやいたという。現代なら、知的財産権うんぬんの話になっていたかもしれない。

 葛飾北斎の名前は、現代では世界中に響き渡っている。「漫画」「アニメ」は世界に誇る日本の文化だ。もし蕙斎が「略画式」を発行せず、北斎が影響を受けなければ、どうなっていたか。生まれてくるのが少し早すぎる天才がいたものだ。

(道嶋慶)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2026年11月02日 15:30

    脳梗塞で療養中だった伊達みきお(サンドウィッチマン)が、10月31日の「サンドウィッチマンザ・ラジオショーサタデー」(ニッポン放送)で、2カ月ぶりに復帰した。「さあ、時刻はお昼の1時を回りました。こんにちは。サンドウィッチマンの伊達みきおで...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年11月04日 13:00

    泉ピン子が訴えられた。映画製作会社「HumanPictures」が11月3日、所属監督の映画「AYUMI」と「養父」に出演したピン子に対し、損害賠償を求め2日付で東京地裁に提訴したと、公式Xで公表したのだ。問題が発生したのは、10月23日に...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    芸能
    2026年11月05日 17:00

    毎日のように見聞きする「不正アクセスによる情報漏洩」のニュース。もはや情報漏洩していない企業のほうが珍しいんじゃないのってくらいだし、それどころか官公庁にまで被害は及んでいる。三菱UFJフィナンシャル・グループが、2027年3月までの開業を...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/10/27発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク