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“掛布×江夏”バックスクリーン直撃対談「阪神80周年日本一」のキーマンは誰だ!(2)

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掛布 僕は持論としてレベルスイングの大事さを若い選手に教えているんですけど、江夏さんの投球の持論というか、根幹の部分というのはありますか。

江夏 基本はやっぱりボールの握り方と、それによるボールの回転、これが全てだと思うよ。例えば曲げる、落とす、これは別よ。まっすぐ投げたい時にはまっすぐのボールがいかないと。

掛布 それがいちばん難しいんじゃないですか。

江夏 難しいけど、いちばん大事にしてもらいたい部分だね。スライダー、カーブ、他の独自のボール、これは特殊な握り方がある。でも、まっすぐはちゃんと縫い目を利用して投げるのが基本だから。

掛布 今、まっすぐを投げるピッチャーも少ないんじゃないですか。フォーシームとかツーシームとか、動かしたいって思っている選手が多いと思うんです。

江夏 ピッチャーにとって受難の時代だからね。いいマシンができて、バッターの技術がどんどん向上しているから。だからこそ正しい握りと正しいフォームで投げないと。それと、いちばん大事にしてもらいたいのは、低めに投げること。両コーナーに投げるのは技術。でも、低めに投げるのは気持ちだから。気持ちがなければ低めにはいかない

掛布 なるほど。ところで15年の阪神の戦力なんですが、新井兄がいなくなり、現段階ではわかりませんが、鳥谷もメジャーに行くとなった場合‥‥。

江夏 彼がいなくなったら大変だよ。

掛布 大和がショートに再コンバートの準備をしていて、2月の1カ月をきちっとやれば、守りの面での戦力が落ちることはないと思います。ただ、鳥谷の3割という数字と高い出塁率。それが抜けるのはすごく大きい。

江夏 14年は西岡がケガでほとんど出てなかったといってもね。

掛布 西岡はタイプが違うバッターですからね。

江夏 鳥谷君が抜けるのは、全てにおいてマイナスじゃない?

掛布 いなくなって初めて大きさがわかる選手かもしれないですね。いる時は「ホームランが打てない」とかいろいろ言われたけど、いざいなくなったらこんなに大きな穴があいたのかと。

江夏 あの子の存在は数字以上だよ。数字だけで計れるもんではない。守備なんて数字じゃないからね。あの子はそういう数字以上のことをやってきたから。堅実な守備をできる選手が、ピッチャーにとってどれだけ大きな存在か。

掛布 そうですよね。新井兄も、もう1回勝負したいんでしょうね。自分の野球にケジメをつけるために。

江夏 やっぱりゲームに出たいんだよね。

掛布 ゴメスとは勝負させてもらえなかったわけですから。もう一度勝負して自分でポジションをつかむという原点の野球ができる、それに広島が手を差し伸べてくれた

江夏 今回の新井君の一件で、カープというチームのよさ、温かみを感じたな。一度、FAで出ていった選手だからね。

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