スポーツ
Posted on 2024年05月25日 09:59

【日本ダービーのツボ】横山典弘VS4億9500万円の超良血馬…ダノン2頭の「馬主作戦」が見もの!

2024年05月25日 09:59

 日本ダービーを逃げ切った馬は、1997年のサニーブライアンを最後に出ていない。1998年以降の逃げ馬の成績は〈0・3・1・20〉。苦戦している上に、今回も逃げるとみられていたメイショウタバルが、左後ろ脚挫石で出走を取り消してしまった。どの馬が逃げるにせよ、厳しい戦いとなるだろう。

 枠順からして、①サンライズアースが逃げてもおかしくはないが、陣営は「序盤から出してはいかないと思う」と言う。それだけに展開は読みづらいが、騎手の性格からして、逃げるのは横山典弘騎乗のダノンデサイルではないか。⑤という好枠に加え、同じ馬主の⑨ダノンエアズロックが出走しているからだ。

 有力馬の1頭であるダノンエアズロックを援護する形で、逃げの手を打つとみる。ダノンのオーナーであるダノックスは高額馬を数多く所有する大手馬主だが、残念ながら、これまでダービーを勝ったことがない。なんとしても…の思いは強いだろう。

 もちろん、ダノンデサイルにチャンスがないわけではない。1月のGⅢ・京成杯を勝っているように、地力はある。うまくレースを運べるようなら、上位争いすることも十分可能だろう。まして騎手は現役2番目の勝利数を誇る名手だ。

 しかし、ここは東京で3勝しているダノンエアズロックの方に、大きな期待をかける。セレクトセールで、4億9500万円で落札された超良血馬。馬主サイドとしても、こちらに勝ってもらいたい思いが強いのではないか。

 しかも、優勝請負人の「マジックマン」モレイラが鞍上。この馬に2回騎乗して、いずれも勝利している。その2度ともが、東京コースだった。人馬の相性がいい上に、コース相性も抜群だ。

 馬を管理する堀宣行調教師は2015年にドゥラメンテで、昨年はタスティエーラでダービーを2勝している名伯楽。モレイラとのコンビでは、2016年に香港チャンピオンズマイルをモーリスで、香港ヴァーズをサトノクラウンで勝利している。さらに2017年には香港クイーンエリザベスⅡ世カップを、ネオリアリズムで制した。名コンビと言っていいだろう。

 その2人が期待を込めて送り出す、ダノンエアズロック。どんな走りを見せるのか、楽しみなのである。

 グッドラック!

(兜志郎/競馬ライター)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/6/24発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク