社会
Posted on 2024年07月22日 05:58

伊達綱宗に5億円を要求!身請けされても指1本触れさせず斬殺された「悲劇のトップ花魁」

2024年07月22日 05:58

 身請けされた大名に指1本触れさせず、斬殺された花魁がいる。花魁とは超高級娼婦のことであり、2代目「高尾太夫」がその悲劇のヒロインだ。

 吉原にある妓楼・三浦屋の「高尾太夫」というのは、最高の花魁のみが名乗ることを許される名称で、11代まで続いたとされている。容姿が優れているだけでは、これを名乗ること許されない。2代目「高尾太夫」はのちに仙台高尾と呼ばれ、和歌などにも通じた才媛、才女だった。

 そんな彼女は、3代目の仙台藩主だった伊達綱宗に見初められた。綱宗は酒食に溺れて藩政をないがしろにした暗愚な藩主であり、万治三年(1660年)に21歳で幕府から隠居させられた人物だ。

 そんな綱宗が、高尾太夫の身請け話を持ち出した。彼女はお金を積むしか能がない客を嫌っていた上に、将来を約束した島田重三郎という人物がいた。そのため、執拗に口説いてくる綱宗に対して「4000両(現在の価値で5億円)の身請け金を払えるならば」との条件を突きつけた。1両の重さは約17.85グラム。4000両は70キロを超える。

 高尾太夫にすれば、さすがに4000両という大金は払えない、と思ったのだろう。ところが綱宗は本気だったようで、この条件を飲んだ。花魁は基本的に、売り物買い物の立場にある。渋々、身請けされることになったが、恋人を忘れることができず、綱宗には指1本触れさせなかった。

 5億円も使いながら指1本触れられないことに、綱宗は当然ながら激怒した。高尾を幽閉して1日ごとに指1本を切断しながら、関係を持つように恫喝した。それでも高尾は触れられることを拒んだ。そのため、逆さに吊るされ、斬殺されたという。

 一説には、身請けされて隅田川を下っていく途中、高尾が身を投げようとした、とも。その行動に激高した綱宗が船から吊るし、惨殺してしまったとの話もある。この高尾太夫の悲恋は人々の涙を誘い、歌舞伎でも演じられ、今も語り継がれている。

(道嶋慶)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年01月14日 07:30

    昨年あたりから平成レトロブームを追い風に、空前の「シール」ブームが続いている。かつては子供向け文具の定番だったシールだが、今や「大人が本気で集めるコレクターズアイテム」として存在感を放つ。1980年代から90年代を思わせる配色やモチーフ、ぷ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年01月19日 07:30

    鉄道などの公共交通機関で通勤する人が、乗車の際に使っている定期券。きっぷを毎回買うよりは当然ながらお得になっているのだが、合法的にもっと安く購入する方法があるのをご存じだろうか。それが「分割定期券」だ。これはA駅からC駅の通勤区間の定期券を...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年01月22日 07:30

    今年も確定申告の季節がやってきた。「面倒だけど、去年と同じやり方で済ませればいい」と考える人は少なくないだろう。しかし、令和7年分(2025年分)の確定申告は、従来の感覚では対応しきれないものになっている。昨年からの税制の見直しにより、内容...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/2/3発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク