いよいよ9月30日から、新たなNHK朝の連続テレビ小説が始まる。第111作目は橋本環奈主演の「おむすび」。平成元年生まれのヒロイン・米田結が栄養士として人の心と未来を結んでいく「平成青春グラフィティー」ということだが、スタート前からかなりの懸念事項があるようで…。
まずは主題歌だ。なんとB’zが担当するといい、タイトルは「イルミネーション」。デビュー36年のベテランユニットながら、朝ドラの主題歌を手がけるのは初めて。ところが早くも「朝からB’zの歌はキツイな」「ねちっこいバラード歌うのかな」「爽やかな歌であることを祈るのみ」といった朝ドラファンの感想が出てきたのだ。
天下の朝ドラを担当するのに、まさかいつものようなシャウトはないと信じたいが、それ以前に朝ドラファンが気がかりなのは、そのスタッフとキャストだった。
脚本は根本ノンジ。「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」(日本テレビ系)や「監察医・朝顔」(フジテレビ系)、「相棒」(テレビ朝日系)と、コメディーからシリアスまで幅広く手がける名手だ。NHKの担当作品としては「正直不動産」から連投ということになるが、朝ドラは2010年9月から2011年4月、瀧本美織主演の「てっぱん」に脚本協力で名を連ねたのみ。
「半年間のロングスパンを乗り切る筆力がどこまであるかは未知数です。朝ドラではなかなかヒットしない現代劇と相まって『あらすじを読んだけど期待薄だな』『始まる前から地雷臭しかしない』などと…」(放送作家)
結(橋本)の姉・歩には、実年齢では9歳離れた仲里依紗、父母はそれぞれ北村有起哉と麻生久美子。祖父母は松平健と宮崎良子が配役されている。橋本と仲の姉妹に違和感が漂う、現段階ではかなり地味なキャストだ。
「それに加えて橋本が4月に福岡県糸島市でクランクインを迎えながら、舞台『千と千尋の神隠し』のロンドン公演も同時に行うなど、超タイトなスケジュールで進行していたため、子供時代のストーリーを増やさなければならない、という報道もある。最近は子役時代を極力減らす傾向がある中、橋本が出るまでに視聴者が離れてしまう危険性がありますね」(前出・放送作家)
橋本にとってこれがNHKの連ドラ初出演にして初主演作。はたしてどうなるのだろうか。
(宅間のぶお)