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圧倒的に有利な岡田阪神!セ・リーグ全球団7連戦で広島が地獄に落ちる最悪の「投手ローテ」

 混戦を極めるセ・リーグ。9月9日現在、首位の巨人から4位のDeNAまで4.5ゲーム差とペナントの行方はまだまだわからない。

 しかし、まさに明暗が分かれそうなのが、10日から16日まで全球団に課せられた「7連戦」だ。4球団中、ここで負けが込んだチームが優勝・CS争いから一歩後退するのは間違いない。逆に貯金を3つ以上増やすチームは、一気に有利な展開に持ち込むことが可能だ。

 それでは、4球団は7連戦をどう戦うのか。先発予想を中心に今後を占ってみたい。

 首位・巨人は10日からマツダスタジアムで広島3連戦。13日から東京ドームでヤクルトと中日と2連戦ずつ。まずは2位の広島との首位攻防戦に全力を尽くすことになるだろう。野球記者がデータを交えて解説する。

「巨人の先発は菅野智之、グリフィン、戸郷翔征という表ローテ。ここで勝ち越せば、その後の下位のヤクルトや中日と余裕のある戦い方ができるでしょう。初戦に登板する菅野は目下絶好調で、8月以降5試合に先発してすべてクオリティスタート(QS)達成で失点は多くても1点。グリフィンはここ3試合連続でQS達成、広島戦はここまで3試合すべて好投していてWHIPは驚異の0.67と相性が抜群です。戸郷は8月以降6試合先発でQSが5回。QSを達成できなかった相手は阪神ですが、広島相手には6試合で4QSで完封がも1回あり、やはり相性はいい。巨人は広島と好相性の3人で3連勝を狙っているのではないか。そうなれば先発の谷間になるヤクルト戦、中日戦を最悪5割でいっても何とかなる」

 逆に広島はどうか。巨人3連戦を森下暢仁、アドゥワ、床田寛樹の3人で戦うが、森下とアドゥワはともに前回のDeNA戦でKOされていて多少不安を残している。前出の野球記者いわく「ここにきて疲れが出始めつつある」というのは気がかりだ。

「巨人との3連戦は先発の状態から巨人有利ですが、広島は地の利を生かして、なんとしても2勝1敗で対抗したいでしょう。なぜなら、その後の阪神2連戦は大瀬良大地、九里亜蓮が先発予定ですが、大瀬良は前回打たれているし、九里は阪神戦で今年3戦全敗と相性が悪い。その後のDeNA戦に先発予定の玉村昇悟も前回はKOされている。ペナント争いのチームの中では、広島が圧倒的に正念場で脱落する危機にあると言えます」

 では3位の阪神はどうか。10日からのDeNA3連戦は青柳晃洋、村上頌樹、大竹耕太郎の3人、続く広島2連戦は高橋遥人と才木浩人、ヤクルト2連戦はビーズリーと西勇輝が先発予定だ。在阪スポーツ紙デスクが声高にまくし立てる。

「なんといっても、阪神はこの7連戦すべて甲子園で戦えるのが、とてつもなく大きい。先発陣は7人で駒が揃っているし余裕のある戦い方ができる。打線はここにきて今季最良の状態ですから、なんなら7連戦を5勝2敗で乗り切れるという計算が立つほどです。6勝1敗、いや7連勝で一気に首位に立つ可能性さえある」

 最後に4位のDeNAは首位まで4.5差。7連戦は1つも落としたくないところだが…。

「阪神3連戦は東克樹、ジャクソン、ケイの3人。ともに調子はいい。ただし場所は甲子園です。優勝よりとにかくAクラス復帰が目標ですから、3連勝と欲はかかず2勝して勝ち越したいでしょう。中日戦はホームですから確実に2連勝を計算しているはず。そして最後に対戦する広島が、この連戦で弱っているところで当たりたいでしょうね」(スポーツ紙デスク)

 はたして各球団は7連戦でどんな結果を残すのか。まずは10日からの3連戦に注目したい。

(石見剣)

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