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記事全文を読む→NHKのカメラが映し出した旧ジャニーズ性被害者遺族への「アキレるほど不誠実な逆ギレ対応」
ジャニー喜多川氏の性加害問題を検証した、NHKスペシャル「ジャニー喜多川〝アイドル帝国″の実像」が10月20日にNHK総合テレビで放送された。
旧ジャニーズ事務所は昨年9月にジャニー氏の性加害を認め、新社長に就任した少年隊の東山紀之は「人類史上、最も愚かな事件」と断罪。社名を変更したが、これまで被害を申告した人だけでも1000人に上る。
ジャニー氏の蛮行は半世紀以上にわたって繰り返されたが、同番組では、所属していた元フォーリーブスの江木俊夫、元テレビ局員、マスコミ関係者、旧ジャニーズ事務所の元社員、被害者らのインタビューなどから、性加害が繰り返されてきたのかを検証した。
NHKは先ごろ、旧ジャニーズ事務所からマネージメント業務などを引き継いだSTARTO ENTERTAINMENTに所属するタレントの、番組への新規起用を再開する方針を発表したばかり。視聴者の受信料で成り立つ公共放送だけに、その前に視聴者に対して「きちんと調べた上での起用再開」ということをアピールしておきたかったのだろう。とはいえ、
「自局が旧ジャニーズ勢を重用してきた理由の検証は、あまりにもずさんでした」(芸能記者)
番組内でインタビューを受け、VTRが放送された人物のひとりは、旧ジャニーズ事務所が初めて本格的に売り出した4人組アイドルグループ「ジャニーズ」のメンバーで、3年前に亡くなった中谷良さんの姉だった。
中谷さんは退所後の1989年10月、ジャニー氏の性加害を告発する著書「ジャニーズの逆襲」(データハウス)を上梓したが、当時はほとんど話題にならなかった。
中谷さんの姉によると、亡き弟に代わってSMILE-UP.社に性被害者としての補償を求めようと電話したところ、何度かのやり取りを経て「暴露本が原因で補償できない」と伝えられたという。しかし、同社はNHKに対し「いわゆる『暴露本』を出版したことをもって補償対象としないという方針は有していない」と回答。
そこで中谷さんの姉は同社の「補償本部 本部長」に直電する。金銭の補償ではなく、東山社長に墓前での謝罪を求めたが、アキレるほど不誠実な対応だった。
まず「本人たちが死んじゃってるんで」と、死者への敬意はゼロで、「本を書かれて(会社が)痛めつけられたのは間違いないんで」と逆ギレ。さらに、墓前での謝罪については「なんで東山がするのか分からない」「東山が加害者じゃないですからね」と屁理屈をこねる始末だった。それでも最後は「ちょっと東山と相談してみますけど」。
後日、東山が姉と面会し、性加害を謝罪したというが、NHKの番組に関係していなければ、東山の謝罪はないままだったかもしれない。
(高木光一)
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