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記事全文を読む→医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<巻き爪>乾燥による爪の変形で歩行困難になる恐れも
爪は健康状態を示すバロメーターでもある。爪に横線が入っている、爪の表面の凹凸が目立つようになった─。
特に乾燥した冬の時期は爪のトラブルに注意が必要だ。爪の約90%の成分はケラチン。これは細胞骨格を作るタンパク質だ。他には、10%の水分と脂質で構成されている。爪は指先の皮膚から水分が供給されることで潤いを保っているが、乾燥で油分や水分が失われると、爪が割れたり、縦線が入るなどの劣化につながる。
特に、中高年は加齢によって爪の水分や油分が減少するので乾燥しやすい。水仕事や頻繁な手洗い、消毒なども乾燥の原因になる。特に、爪周りがガサガサの皮膚の状態だと、そこから細菌が入り化膿する危険もあるので注意が必要だ。
「巻き爪」も要注意だ。これは爪の端が内側に巻き込んだ変形した状態を指す。前述したように、爪は加齢によって水分や油分が減少する。すると、水分が失われた隙間を埋めるように爪が縮みやすくなり、適度なアーチ状のカーブを維持することが難しくなり、巻き爪を発症する。
「巻き爪」の要因はそれだけではない。足に合わない靴を履いていると、足元に過剰な圧力が加わり、症状を悪化させることもある。また、歩く時は足指をしっかりと着地させること。下から圧力を加えることで、爪の「巻く力」を平坦にキープするからだ。
他に「深爪」も要注意。爪の両端が皮膚に埋もれた状態で歩行するので「巻き爪」を発症しやすくなる。悪化すると激しい痛みを伴って歩行困難になる恐れもある。これらの予防には保湿クリームを塗り乾燥を防ぐことが一番だ。良質なタンパク質の摂取、爪の切り方、肥満予防などにも気をつけた方がいいだろう。
田幸和歌子(たこう・わかこ):医療ライター、1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社を経てフリーに。夕刊フジなどで健康・医療関係の取材・執筆を行うほか、エンタメ系記事の執筆も多数。主な著書に「大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた」(太田出版)など。
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