芸能

「中居正広の闇」に触れようとしない「テレビ局の弱腰」をブッタ斬った論客の痛快さ

 1月12日放送の「サンデー・ジャポン」(TBS系)は、実に痛快だった。インターネットニュースメディア「The HEADLINE」編集長で「DayDay.(日本テレビ系)のコメンテーターでもある石田健氏が、中居正広の女性スキャンダルを報じるテレビメディアを、これでもかとブッタ斬ったのだ。

 芸能関係者X子さんに対する性的なスキャンダルの解決金として、9000万円を支払ったという中居。だがその全貌が明らかになるにつれて担当番組が差し替えられ、CMも降板させられている。

 そのさなか、松本人志が開いていたホテルでの「部屋飲み」に中居も参加していたことが「週刊文春」の取材で判明し、さらに物議を醸すことに。今から10年前、東京・六本木にあるグランドハイアット東京の1泊約30万円の最高級スイートルームに松本、スピードワゴン・小沢一敬、放送作家、そして中居がいたというのだ。松本の一連のスキャンダルが表面化したのは、2023年12月。今から1年以上も前のことだ。

 今回、テレビ各局は中居のこの問題に対して「取材を続けていく」との声明を出している。これに疑問を投げかけたのが石田氏だった。

「松本さんの話が出てから1年以上、経っている。誰が同席していたんだろうというのはその期間、取材するタイミングはいくらでもあった。それを『文春』だけが取材できている。テレビは全国に支局もあって、取材網がしっかりしている。十分に取材できるリソースがあったのに、週刊誌しか取材してない。事実確認というんだったら、1年前から取材を尽くそうよ」

 厳しい口調でテレビ局を糾弾し、二の足を踏む報道姿勢に、

「テレビに対して突き付けられている課題だと思います」

 元衆議院議員の金子恵美氏など、番組のゲスト出演者は石田氏を黙って見ることしかできず、爆笑問題・太田光も圧倒されていた。

「石田氏はもともとテレビを軸足に置いているわけではないので、今回のような思い切った発言ができたのだと思います」

 ブッタ斬りの背景をそう分析するのは、ベテランの放送作家だ。続けて、

「社会学者の古市憲寿氏や、経済学者の成田悠輔氏と同じ部類ですよね。一方、ワイドショーなどに呼ばれているタレントコメンテーターは、テレビタレントが多い。度が過ぎた発言で番組を降ろされるどころか、テレビの仕事すべてを失いたくないので、こうしたメスを入れなければならない問題でも、もっともらしく語っているにすぎません」

 松本や中居の問題とともに、こちらの闇もまた深いのである。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<老人性乾皮症>高齢者の9割が該当 カサカサの皮膚は注意

    330777

    皮膚のかさつきを感じたり、かゆみや粉をふいた状態になったりすることはないだろうか。何かと乾燥しがちな冬ではあるが、これは気候のせいばかりではなく、加齢による皮膚の老化、「老人性乾皮症」である可能性を疑った方がいいかもしれない。加齢に伴い皮膚…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<中年太り>神経細胞のアンテナが縮むことが原因!?

    327330

    加齢に伴い気になるのが「中年太り(加齢性肥満)」。基礎代謝の低下で、体脂肪が蓄積されやすくなるのだ。高血圧や糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病に結びつく可能性も高くなるため注意が必要だ。最近、この中年太りのメカニズムを名古屋大学などの研究グル…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<巻き爪>乾燥による爪の変形で歩行困難になる恐れも

    326759

    爪は健康状態を示すバロメーターでもある。爪に横線が入っている、爪の表面の凹凸が目立つようになった─。特に乾燥した冬の時期は爪のトラブルに注意が必要だ。爪の約90%の成分はケラチン。これは細胞骨格を作るタンパク質だ。他には、10%の水分と脂質…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

注目キーワード

人気記事

1
「ちびまる子ちゃん」にとんでもない場面が登場「中居問題」を想起させる「意味深な部屋」
2
渦中のフジテレビよりもデタラメ!相撲界の無秩序ぶりが相変わらずすぎた
3
巨人・田中将大が「もうちょっとうまく料理してくれよ」と注文をつけた大勢の爆笑キャンプ挨拶
4
【ミステリー】台湾で今も頻発する「老人と子供の失踪事件」防犯カメラの映像と「紅い民族服の小人」証言
5
俳優・清水章吾「金銭トラブル」が警察沙汰に…元妻が激白する執拗な“不幸の手紙”被害