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記事全文を読む→【超常現象ファイル】灼熱の地デスバレーで「ひとりで勝手に動く巨石」にGPS発信機を取り付けたら…
ドキュメンタリー番組などで、陸ガメが砂地を這うようにのしのしと歩き、体を引きずった際の長い跡ができる映像を目にすることがある。だが、もしも重さ数百キロもある巨大な石が、ひとりでに地面を滑るようにして動き、その跡がくっきり残っていたとしたら…。
明らかに自力で移動したとしか思えないような形跡を残す不思議な複数の石が、米カリフォルニア州とネバダ州をまたがる盆地デスバレーでかつて、鉱山労働者によって発見されたことがある。
デスバレーは毎年、世界の最高気温が記録されることで知られる灼熱の地。問題の石は直径15センチ程度のものから、人の力ではとうてい動かすことが不可能と思われる巨石まで、その数ざっと500個あまり。
1915年の発見からおよそ30年を経た1948年には、科学者による研究調査が始まったのだが、石が発見された場所は下り坂でもなければ、人間や動物が運んだ足跡も残されておらず。中には約1キロにわたって引きずられた痕跡を残す石もあった。
研究によって、この石が動くのは、平均的には2~3年に一度程度であることは判明したが、10年以上も全く動かないものもある。実際に動いている姿を見た者がいないことから、科学者からは、
「宇宙人の仕業であるとしか考えられない、不思議な現象と言わざるをえない」
との「お手上げ」な声が上がっていた。
ところが、研究が始まって実に65年の月日が流れた2013年12月。カリフォルニア大学のスクリップス海洋研究所の研究者たちにより、GPS発信機が取り付けられた石が実際に動く姿がカメラで捉えられ、ついにそのメカニズムが判明したのである。
それによれば、乾燥地帯であるデスバレーには数年に一度、激しい雨が降る。すると巨大な水たまりができ、それが夜になって急激に冷やされて凍結。翌朝に溶け始めると、石の周りに氷の破片ができる。そこに風速3メートルから4.5メートルほどの微風が吹けば、氷の破片質量が増加する。石に対し一方向に力が加わると、濡れた地面の上を移動し始めるというわけだ。
ただし、この現象は氷が厚すぎても、風が強すぎても起こらず、水と氷と風の全てが絶妙なバランスを作り出した時にしか起こりえないという。
そう考えると、エイリアンが動かしたのではないにせよ、まさに自然が生み出した驚愕の奇跡と言えるのだ。
(ジョン・ドゥ)
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