エンタメ

それがどうした!弘兼憲史のラクラク処世訓「高齢者の自虐ネタへのスルー厳禁!うまいオチで返して」

【相談】

 職場に70歳のご高齢の方がいます。悪い方では全然ないのですが、彼の「自虐ネタ」にどう反応したらよいのか困っています。例えば、何か作業をお願いすると「もうすぐ死ぬんだからコキ使うなよ」みたいなことを冗談っぽく言ったり、同じ車に乗り、現場へ向かっている時に窓から大きな石を見つけた時は「あの石、俺の墓にぴったりだな」と言っていました。どうリアクションしたら、いいのか‥‥。高齢になると、こんな発言をしたくなるのでしょうか。弘兼さんはどう思われますか。(46歳・営業)

【回答】

 これは自虐というより、軽口を叩いているだけです。「どうリアクションしたらいいんだろう」なんて真剣に考える必要はまったくありません。

 年をとったら、こんな軽口の1つや2つを言いたくなるものです。私も講演会などでは「あと何年生きるかわかりませんが」という挨拶が、つかみネタのようになっていますから(笑)。

 例えば企業などの周年パーティーの挨拶。50周年の企業だったら「この先、60周年、70周年に向けてますますのご発展を」と言った後に「まあその頃、私はこの世にいないと思いますが」みたいなことを言います。すると笑いが起こるわけです。

 苦笑いだろうが愛想笑いだろうが、こちらは笑ってほしくて言っているわけですから、それでいいのです。

 こういった時は、ぜひ、うまい返しの発言をしてください。ただ「急に言われても返しがパッと思いつかない」かもしれません。特に、普段高齢者と付き合いがなく、こういう軽口に慣れていない人はなおさらかもしれません。

 ここで少しアドバイスをします。何ら難しいことはありません。オチとしては落とす方向を意識してください。例えば「もうすぐ死ぬんだから俺をコキ使うなよ」と言われたら「この程度で死なせませんよ。もっと働いてください」などと軽く返せばいい。他にも「その腕時計いいですね。死ぬ時は僕に譲るって、遺言に書いておいてくださいね」などと軽く返してあげてください。

「あの石、俺の墓にぴったりだな」の墓石の返しは「石よりも鉄とかプラスチックはどうですか。最近だったら、アクリル板も流行っていますよ」なんて返すのもいいでしょう。

「そんなことを言ったら相手に失礼じゃないか」と思うかもしれませんが、心配無用です。恐らくこの方は、そういうツッコミがされたくて言っているのですから気を遣う必要はないのです。

 この手の発言の時に、やってはいけないことは、ノーリアクションや「いやいや、そんなことないですよ」のような反応です。軽口を叩いているわけですから、聞こえないフリはやめたほうがいいでしょう。かえって、相手を落ち込ませることになるかもしれません。

 まだ若いあなたは、なぜこんな発言をするのか、まだピンとこないかもしれません。私もそうですが、きっとこういう人は、死ぬことを怖いと思っていないと思います。うまい返し方を磨いてください。

カテゴリー: エンタメ   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
「京都崩壊」の信じがたい現実…外国人観光客専用都市に激変した「不気味な風景」
2
商品価値が落ちたヤクルト・村上宗隆「メジャー計画変更」で大谷翔平と同じ道を
3
山尾志桜里の「公認取り消し」騒動を起こした玉木雄一郎は「榛葉幹事長人気に焦った」って!?
4
土壌ラドン濃度・衛星観測・上空発光…火山噴火と大地震「前兆キャッチ」の新技術がスゴイ!
5
「絶対にやめろ」に大反発!トルシエ元日本代表監督が初めて明かした日本サッカー協会とのバトル