「日傘なんて女性の持ち物だろう」そう思っていた中高年男性がここ数年、あまりに暑い夏にはさすがにそうも言っていられなくなった。駅前、信号待ち、駐車場、ゴルフ場。見回せば、日傘をさす男の姿は珍しくなくなった。熱中症対策としてみれば、日傘は美容グ...
記事全文を読む→それがどうした!弘兼憲史のラクラク処世訓「クール・ビズとジョブズが社会人=スーツの常識を変えてもゴルフ場のマナーは不変です」
【相談】
少し前に「40歳にもなってパーカーを着ているおじさんはおかしい」という「パーカーおじさん論争」が起きました。私自身は毎日スーツで出勤しています。カジュアルな服装だとプライベートとの境目がなく、気持ちも引き締まりません。これまでスーツや会社の制服を着ることは社会人の証みたいに思っていたので、パーカーおじさんには違和感を覚えます。弘兼さんはどう思われますか。(50歳・自動車会社勤務)
【回答】
昭和の世代では、社会人になったら、スーツを着用してネクタイを締めるのが常識でした。しかし、今では銀行や百貨店も一部の部署を除き、制服の廃止が進んでいるようです。
仕事場でスーツが求められるのは、きちんとした格好でないと相手に「失礼だ」と感じる人が一定数いるからでしょう。
といっても、以前から、出版やIT業界などは、ラフな格好の社員が多かったように思います。しかし、この業界でも外部の人と会う機会が多い部署の人は、やはりスーツを着る人が大部分を占めているのではないでしょうか。
日本のビジネスシーンで「きちんとスーツを着るべきだ」の不文律が崩れたのは、恐らく、05年に環境省が提唱した「クール・ビズ」がきっかけだと思います。いわゆる「ノーネクタイ・ノージャケット」キャンペーンです。
日本の夏は、暑いにもかかわらず、長袖スーツにネクタイ着用が多い。しかし、それでは仕事の効率も上がらないし、エアコン代もバカにならないからと「クール・ビズ」が誕生したわけです。
最近の夏は、当時と比べても比較にならないぐらい猛暑ですから、すでに夏の「ノーネクタイ・ノージャケット」は、日本中で当たり前になったのではないでしょうか。
これとは別に、元Appleの最高経営責任者・スティーブ・ジョブズの影響があるかもしれません。彼は、新商品のプレゼンテーションをする時には、ジーンズに黒のタートルネック、スニーカーといったラフな格好でした。CEOでありながらクリエイター、そんな彼の姿に憧れた若者も多かった。IT業界にラフな格好の社員が多いのは、こんな理由もあるんじゃないかと思います。
昔と比べて、どの業界でもビジネスファッションはスーツ一辺倒ではなくなりつつあります。
逆に、今でもファッションに厳しいのはゴルフ場です。ほとんどのゴルフ場ではジャケットが必須です。会員制のゴルフ倶楽部は、Tシャツやジーンズ、スニーカーはご法度。もちろん、パーカーもNGです。紳士のスポーツと呼ばれるゴルフは、今でもマナーが厳しく、「ドレスコード」が厳しく決められているのです。
さて「パーカーおじさん論争」ですが、私が思うに、職場でパーカーを着ようが何を着ようがまったく気になりません。要は、相手に失礼のない格好をすればいいというだけのこと。よほど失礼なファッションでない限り、他人の服装にアレコレ言う必要はないと思います。
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