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記事全文を読む→「ケガ人だらけ」勝てないヴィッセル神戸「チーム立て直し」までの「あと1カ月」
Jリーグ3連覇を狙うヴィッセル神戸が苦しんでいる。
開幕4節を終了して、いまだ勝利なし。3月1日のアビスパ福岡戦では、リーグ初先発3人を含む主力抜きで臨んだが、0-1で敗れて今季初黒星。福岡に25年ぶりの白星をプレゼントしてしまった。
その原因は、ケガ人の多さだ。開幕戦では昨季11ゴールを決めた宮代大聖、故障の山口蛍の穴を完全に埋めた井手口陽介をはじめ、広瀬陸斗、井出遥也、さらに即戦力として期待された新外国人のDFカエターノが故障でベンチ外だった。
それでもケガ人が戻れば、本来の力を発揮すると思われた。ところが開幕戦の浦和レッズ戦で、酒井高徳がケガによる途中交代。のちに右太腿内側の肉離れで全治6~8週間と発表された。さらに汰木康也も後半途中で交代。その後はベンチに入っておらず、長期離脱の可能性がある。その汰木の代わりに入ったジョアン・パトリックは、わずか8分の出場でハムスト筋を痛めて交代してしまった。
開幕から2試合連続、左サイドバックで先発出場した本多勇喜も故障離脱。昨季のMVP武藤嘉紀はここ2試合はベンチ外で、チームの練習でもランニングのみだったという。広瀬や井出が戻ってきたとはいえ、新戦力のカエターノ以外のケガ人は全員、昨シーズンの優勝に貢献した選手ばかりだ。吉田孝行監督は相当、頭が痛いはずである。
さらに今季のスケジュールも、チームを悩ませている。ACLE(AFCチャンピオンズリーグエリート)の試合もあり、2月8日のスーパーカップから3月16日まで10試合という過密日程。だから福岡戦は主力抜きのメンバーになった。
開幕前に今季の目標を「Jリーグ3連覇、アジア王者」としていた。だが、今はACLEを中心に考えるしかない。3月5日、12日にホーム&アウェーで行われるベスト16の光州FC戦に勝てば、ファイナルステージに進出する。ファイナルステージは準々決勝から決勝までの一発勝負が、4月25日から5月3日まで、サウジアラビアで行われる。
そこまでの約1カ月間で、どれだけのケガ人が戻ってチームを立て直すことができるか。そこが大きなカギを握っている。
それでも期待できる選手はいる。エース・ストライカーの大迫勇也だ。今季は体にキレがあり、開幕からいい動きを見せている。アジア王者を狙うために、ACLEに標準を合わせてコンディションを作ってきたのだろう。主力選手がケガから戻れば、大迫の決定力はもっと生きる。2年前の得点王にかかる期待は大きい。
まずはファイナルステージ進出を決め、どうやってチームを立て直すか。神戸のチーム力が試される時だ。
(渡辺達也)
1957年生まれ。カテゴリーを問わず幅広く取材を行い、過去6回のワールドカップを取材。そのほか、ワールドカップ・アジア予選、アジアカップなど、数多くの大会を取材してきた。
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