「去年までいたエースの菅野(智之)君がいなくなって、今は岡本(和真)君がケガでいなくなって、チームとしては戦力ダウンですけど、皆さんにとってはチャンスかもしれないし、新たなジャイアンツというものが見えてくるのかもしれない」
巨人OBでヤンキースでGM特別アドバイザーの松井秀喜氏が東京ドームに来場し、5月7日の試合前ミーティングで巨人ナインを激励した。同日、YouTubeチャンネル「読売ジャイアンツ」で、その模様が公開されたが、それが冒頭の言葉だ。松井氏が続ける。
「私もね、ヤンキースにいた時、手首を骨折して4カ月間、試合に出られなかった。他にもいい選手がいっぱいいたので、その年も普通に優勝しました。いいチームっていうのは、何人か欠けても力を発揮できる強いチームだと思います。去年、達成できなかった日本一、期待してます。頑張ってください」
2006年5月11日のレッドソックス戦で、松井氏は1回の守備で滑り込んでのフライ捕球を試みたところ、グラブが芝生に引っ掛かり、左手首を骨折。124日ぶりに先発出場した9月12日のレイズ戦では、4打数4安打の大活躍だった。見事に復活を遂げて、チームは地区優勝を果たしている。
一方、巨人の主砲・岡本和真は5月7日の阪神戦で1回の守備の際に打者走者の中野拓夢と交錯して左ヒジ靭帯損傷、全治3カ月程度と診断されている。
かつての巨人4番・松井氏と同じく1回の守備で大きなケガを負い、長期離脱の現4番・岡本。期せずして故障時期も復帰時期も重なるが、巨人はヤンキースのように優勝し、悲願の日本一を達成できるか。
(所ひで/ユーチューブライター)