開催中の大阪万博の日本館名誉館長を務める藤原紀香(53)の出馬を察知したのは城下氏だった。
「99年~02年まで4年連続でJALの沖縄キャンペーンガールに選ばれてるんですよ。沖縄だから水着にもならなきゃいけないし、お年寄りの観光客も沖縄を訪れる。つまり全世代に認知度があって水着姿になれる女性タレントは藤原紀香しかいなかった。その認知度は今も健在。簡単な挨拶なら中国語も韓国語もできるので出馬のベースは整っている。本人のやる気次第じゃないでしょうか」
大川総裁は“ヅカ出身”こそタレント議員向きだと言葉にも熱がこもる。
「扇千景も大臣にまでなったし、松あきらに但馬久美ね。芸能界でもトップ女優になった天海祐希とか真矢ミキあたりは、いろいろ政治的な駆け引きを経てのし上がってきたんだから向いてる。同様に女子プロレスラーも相性がいい。実際、過去には神取忍が議員になり、堀田祐美子は2度も出馬してた。『極悪女王』のダンプ松本(64)だって出馬すればいい。『極悪政治家』ってありだと思うんだよね。老害議員たちをバンバン竹刀で殴ったりさ。『自民党をぶっ壊す』と言えばいいんだよ。立憲民主でもいい。『増税軍団を潰してやる』ってやったら人気出るよ」
選挙戦では意外な人間関係が垣間見られることも。
「堀田祐美子が自由連合から参院選に出馬した時の選挙参謀、堀田のファンクラブ副会長を務めていたあの桜樹ルイだったんだよね」(マグナム氏)
15位ながら政界進出の噂が絶えないのが菊池桃子(57)だ。夫は経済産業省・経済産業政策局長などを経て、内閣官房内閣審議官になった新原浩朗氏だけに、選挙のたびに取りざたされてきた。マグナム氏はこう分析する。
「元エリート官僚の夫から『自民党のピンチだから出馬してくれ』と頼まれたら断り切れないかもしれないな。イメージは悪くない。『元アイドルに何ができるの?』と言われればそれまでだけど。前夫は大手芸能プロ社長の息子だったわけで。長年、そういったしきたりの中で生きてきたので、実のところなかなかの手練れじゃないの?」
実際、3年前の参院選では元おニャン子の生稲晃子も東京選挙区で当選しているだけに元アイドル政治家の雪崩現象が起きるか。