「さすが、鳥塚亮社長!」
鉄道ファンから喝采が聞こえてくる…そんな発表を、大井川鐵道が行った。
鳥塚社長はいすみ鉄道やえちごトキめき鉄道の社長を歴任し、いすみ鉄道では「キハ52形・キハ28形気動車」を、えちごトキめき鉄道では「413系・455系電車」を導入して、鉄道ファンを大いに喜ばせた。今回の発表はそれを越えるものであると評判だ。
その驚きの発表はというと、ブルートレイン塗装に替えられた電気機関車「ED31 4号機」が牽引する急行列車を運行するというもの。6月7日から7月21日までの土日祝日に、金谷駅と川根温泉笹間渡駅の間を1日3往復する(上り最終列車のみ、新金谷駅行き)。ポイントとなるのは、牽引するのが電気機関車「ED31 4」であることだ。
「この電気機関車はもともと西武鉄道が所有していたもので、2010年に大井川鐵道に譲渡されました。赤とクリーム色の西武時代の塗色のまま、SL列車『かわね路号』の補機として運用されてきましたが、今年、青とクリーム色のブルートレイン色に塗り替えられたんです。これが牽引すると、編成は短いものの、往年のブルートレインを思い出させます」(鉄道ライター)
料金は乗車区間の運賃に加えて、大人1500円の急行料金が必要となる。大井川本線フリーきっぷ(SL運転日用4800円)を購入すれば、急行料金は不要。今や珍しくなった車内販売が行われる。乗車する人だけでなく、その姿を写真に収めようと、撮り鉄も多く沿線に詰めかけることになりそうだ。
「撮り鉄でなくとも、ブルトレ風の列車を撮りたいという人はいるでょう。「ED31 4号機」は千頭方になるので、撮るなら先頭になる下り列車を狙うといいですね」(前出・鉄道ライター)
懐かしのブルートレインを求めて、6月と7月の週末は大井川鐵道を訪れてみては。
(海野久泰)