クリスティアーノ・ロナウドといえば、誰もが知る世界的サッカー選手だ。当然ながら年俸は330億円と、破格の値が付いている。現在、所属するサウジアラビア・プロリーグ「アル・ナスル」とは、今季が契約最終年。否が応でも移籍をめぐる憶測が飛んでいる。
そのロナウドが5月27日、SNSで意味深なメッセージを発した。シーズン最終戦を2-3で敗退。チームは来季のAFCチャンピオンズ・リーグへの出場権が得られない、リーグ4位でシーズンを終了した。その最終戦の写真とともに、
「この物語は終わった」
というコメントをアップしたのだ。海外事情を知るサッカーライターが語る。
「ロナウドは今年で40歳。本人は明言していませんが、現役選手としては最晩年を迎えている。その上で、移籍先として複数の可能性が浮上しています」
ひとつは今季の各大陸のチャンピオンチームが競う「クラブW杯」出場チームへの電撃移籍だ。
「ロナウドはレアル・マドリード時代にクラブW杯で3回の優勝を経験していますが、有終の美としてこのタイトルを欲していると言われます。というのも、今年のクラブW杯から出場枠が32チームに拡大され、4年に一度の大会となるなど、そのフォーマットが変更され、生まれ変わった。ますますロナウドとしては、タイトルが欲しいところなのでしょう」(前出・サッカーライター)
アル・ナスルが来季のAFCチャンピオンズ・リーグに出場できないことを踏まえると、4年後の出場の扉も狭まっている。しかもこのクラブW杯に合わせて移籍市場が早期開幕となるため、ロナウドはアル・ナスルとの契約交渉をストップしていると言われるのだ。
続いて浮上する可能性が、自身がプロデビューしたポルトガルの名門チーム「スポルティング」への凱旋移籍だ。
「スポルティングは日本代表MF守田英正の所属チーム。今季はポルトガルリーグで優勝しています。当然、ロナウドの思い入れは強い」(前出・サッカーライター)
守田との「奇跡の共闘」は、日本人としては是非とも見てみたいが…。
「ロナウドの年俸を払えるチームはスポルティングのみならず、ポルトガルリーグのどこにもない。本当に引退を決意して、年俸を度外視した移籍でないと、実現は難しいかもしれません」(前出・サッカーライター)
となると現実的な移籍先として考えられるのは、ロナウドが自らのサッカー人生の目標として掲げる「公式戦通算1000ゴール」を達成できるチームとなる。
「現在、通算936ゴール。1000ゴールはサウジ・リーグで現役続行すれば見えてくる数字ではありますが、あと数年は現役を続ける必要があります。最終的にはサウジ国内で優勝やAFCチャンピオンズ・リーグ出場を狙える、さらに上位のチームと契約するのでは」(前出・サッカーライター)
世界で最も稼ぐサッカー選手の来季動向は、近日中に明らかになるだろう。