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【W杯アジア最終予選】インドネシアよりも弱い!サウジアラビアを「超軟弱」にさせたロナウドとネイマール

 サッカー2026年北中米ワールドカップのアジア最終予選は6チームずつ3組に分かれ、ホーム&アウェーの総当たりで対戦。11月に各組で2試合が行われ、年内の日程を消化した。

 日本代表や韓国代表、イラン代表が各組で順調に勝ち星を重ねる一方で、次々に波乱が起きている。W杯出場にまさかの黄色信号が灯る国が出始めているのだ。

 その、まさかの4位に苦しんでいるのが、W杯出場6回のサウジアラビアだ。

 日本と同じグループCで、開幕前は日本、オーストラリア、サウジアラビアで本大会出場の上位2チームを争うと予想されていた。ところがフタを開けれてみれば、このグループは日本の無双状態となった。

「イタリア人のロベルト・マンチーニ監督は、年俸2500万ユーロ(約40億円)の巨額サラリーを受け取っているといわれながら、昨年夏に就任後の戦績は8勝5敗7分と、まったくの期待外れ。ボール保持率は高いが、なかなか攻撃の形を作れずに、得点力不足を改善できなかった。最初は称賛されたクールでダンディーな佇まいが、勝てないことでネガティブな方向に捉えられ、サポーターには『代表への愛が全然伝わってこない』と大バッシングを浴びたのです」

 サウジアラビアの国内リーグにはポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)や、ブラジル代表のFWネイマール(アル・ヒラル)らスター選手が大集結。本来であれば国内リーグの底上げにつながり、追い風になりそうなところだが…。

「解任の噂が出始めた時に、マンチーニ監督は『国内リーグは外国人選手が約60%を占めていて、サウジアラビア人の選手は出場機会が激減している』と不満をブチまけ、選手のコンディションが上がらないことに神経を尖らせていました。しかし、結果が全てとばかりに、10月末に解任されたわけです」(前出・サッカーライター)

 サッカーに限らず、海外の有名選手を多く呼ぶスポーツリーグでは、その国の代表が弱くなることは珍しくない。それがサウジのサッカー界で、モロに発生してしまったというわけだ。

 だとするならば、監督ひとりの手腕ではどうにもならない。案の定、エルヴェ・ルナール監督が再登板したが、結果はさらに裏目に出てしまっている。

 11月14日、当面のライバルとなるオーストラリアとの一戦は、0-0で引き分け。19日のインドネシア戦では、日本が一蹴した格下相手に0-2と完敗を喫してしまったのだ。

 これでグループCは、2位のオーストラリアから最下位の中国まで、勝ち点差わずか1の大混戦へと突入する事態に。もはや、何が起こっても驚けないだろう。

 続いて、今回こそ自力でのW杯出場が期待されているグループAのカタール代表の雲行きが怪しい。

 2024年1月から2月に開かれた「アジアカップ」では、グループリーグで無失点の3戦全勝。決勝トーナメントでは、日本が敗れたイランと準決勝で対戦し、3-2で打ち勝てば、ヨルダンとの決勝ではエースのアクラム・アフィフが3つのPKを決めて、同国史上初の連覇を飾った。

「アジアカップの大会直前に就任したスペイン人のマルケス・ロペス監督が、最終予選でもマジックを見せると思われていました。しかし、第1節のUAE戦で、1-3の敗北。アジアカップでハマッた速攻スタイルが徹底的に研究され、イマイチ波に乗れないまま11月19日にUAEとのリベンジマッチに臨みましたが、今度は0-5で大敗してしまった。会見でのロペス監督は目が虚ろ。『2位以内に有利なのは、イランとウズベキスタン』と完全に弱気な発言が飛び出し、怒り心頭のカタールサッカー協会が後任探しに動き出したともっぱらです」(前出・サッカーライター)

 現在、カタール代表は4位で、2位のウズベキスタンとの勝ち点差は6に開いてしまった。

 来年3月に再開する最終予選までに、崖っぷちの中東の雄、サウジアラビアとカタールはどんな戦略で巻き返しを図るのか。

(風吹啓太)

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