芸能
Posted on 2025年06月06日 17:58

長嶋一茂がワイドショーで淡々と語った「偉大な父」との日々と最期

2025年06月06日 17:58

「泣いているきょうだいはひとりもいなくて、むしろ笑い声が聞こえていました」

 偉大な父・長嶋茂雄が世を去った際のことをそう明かしたのは、長嶋一茂だった。6月6日朝の情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)で、コメンテーターとしての責務を果たした。

 最期の病室には4人きょうだいが揃い、3年間も寄り添ってくれた看護師らに囲まれた。

「父は幸せだったと思います」

 と穏やかに語った一茂は、昭和を代表するスーパースターの素顔を15分にわたって明かした。同じく出演者の玉川徹氏とのやりとりを展開。

「偉大な父を持つことで、子供の頃から人知れず、つらい部分もあったのでは」

「つらいこと、楽しいことは、みんなも平等に来ると思っています。自分だけが特別につらいとは感じない」

 さらに父との「無言のキャッチボール」を2、3時間続けた幼少期の思い出を語り、「その時間が最大の宝物」と胸にしまった。

 一方で父子の距離が必ずしも近くなかった事実も隠さなかった。家にいる時間が少なかったミスターについて、

「昭和の父親は、家庭より仕事という時代。触れ合う機会は限られていた」

 父子の確執が取り沙汰された背景には、2007年に母・亜希子さんが亡くなった後の資産・肖像権管理をめぐる家族内の意見対立がある。2008年以降、一茂と次女・三奈さんの間で、ミスターのユニフォームや記念バットなどのグッズの扱いに関するトラブルの報道が相次ぎ、2013年の週刊誌記事をめぐる名誉毀損訴訟では、一茂自身が東京地裁で、

「もともと長嶋家はバラバラです。母の生前も、6人揃って旅行や食事をしたことは一度もない」

 と証言している。

 番組では、こうした過去の確執に直接触れることはなかったものの、

「父親としては家を顧みなかった面もあるが、野球に生涯を捧げる姿から学ぶものは多かった」と言葉を選び、関係の複雑さと感謝の念を同時に示した。

 番組終盤、羽鳥慎一が「ファンからの追悼記帳は4000人近くに達した」と紹介すると、

「父は天国でもポジティブに影響を与え続ける人。しんみりせず笑顔で送りたい」

 最後まで気丈に語ったのである。

 偉大な父との距離を測りかねた日々、資産管理をめぐる確執報道、そして看護師の笑顔に包まれた静かな最期。その全てを受け入れた上で「つらさも楽しさも平等」と語るその姿は終始、落ち着いていた。

 事実だけを淡々と語った息子の言葉は、ミスターの生涯を知る多くのプロ野球ファンに、静かな余韻を残したのではないだろうか。

(ケン高田)

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