公公公公公維公公公公⇒参共国N無維維自れ無。これを見て何のことかわかる人は、よほどの選挙通だろう。兵庫県尼崎市議選の当選者上位10人の、党派別の内訳の比較だ。前者が2013年、後者が6月15日投開票の結果である。「公」は公明党のことで、2013年には上位10人中9人を公明党が占めていたものの、今回は上位10人に1人も入っていない。1位は参政党、2位は共産党、3位は国民民主党の候補だった。
これだけを見ると、公明党は退潮したと言える。尼崎市は公明党とその支持母体の創価学会内で「常勝関西」の象徴的な存在だった。昨年10月の衆院選でも、大阪で4選挙区全敗となるなど苦戦を強いられた中で、尼崎市が選挙区の兵庫8区は中野洋昌国交相が当選した。
一方で2013年は9人が当選したが、今回は改選前の12議席を守った。2013年よりも3人増えている。今回は上位10人には入らなかったものの、11位から17位までは公明党候補がずらりと並んでおり、全員当選のために踏ん張ったといえるかもしれない。
もっとも、当選議員の得票数を比べると、約6500票減っている。上位10人の顔ぶれ、得票総数からみると、かつてのような圧倒的な強さではないことがわかる。この結果が6月22日投開票の都議選、7月20日投開票の参院選にどのような影響を及ぼすのか。
公明党は都議選では1993年以降、8回連続で全員当選を重ねてきた。今回、9回連続全員当選となるか、あるいは久しぶりに落選者を出すのか。
(田中紘二/政治ジャーナリスト)