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記事全文を読む→「ADHD=注意欠陥・多動性障害」映画監督との「驚くべき体験」を告白した女優の「問題作」
ADHD(注意欠陥・多動性障害)は、発達障害の一種だ。脳の機能障害により、注意の持続が難しい、落ち着きがない、思いついたことをすぐ行動に移す衝動性などが特徴とされ、これらが原因で日常生活に支障を来す。
日本で300万人がこうした症状を持つとされるが、55歳でADHDと診断された映画監督がカミングアウトをきっかけとして、自らの実体験をもとに映画を製作。ADHDとは何か、そしてそれを支える家族らの日常を世に知らしめる作品となった。
この特異な作品「星より静かに」に企画から参加し、ADHDの夫を支える妻を演じた女優・蜂丸明日香(写真)を直撃インタビュー。問題の君塚匠監督との出会いがもたらした「普通ではない体験」を激白した。
――君塚監督から初めてADHDだと告白された時は、どう思いましたか。
連絡の頻度や、ものすごいスピード感で話が進んでいく様子を見て「ちょっと変わった方だな」と感じていたので、正直なところ、驚きよりも納得の方が大きかったです。理由が分かり、むしろ安心するくらいでした。
当時の私はSNSやテレビでADHDという言葉を見聞きして「なんとなく知っているつもり」になっていました。ですから、監督が打ち明けてくださった時も「みんなそんなに気にしてないと思いますよ」なんて、あっけらかんと返してしまったんです。
でもその後、監督と一緒にADHDをテーマにした映画作りに取り組む中で、改めてADHDの特性について学び、実際にADHDの監督と行動をともにするうちに、自分の中の認識が大きく変わっていきました。
――監督と映画の企画を進める上で、特に大変だったことはありましたか。
監督がアイデアを思いつくたびに、電話をかけてくることですね。それがちゃんと考えがまとまってから話してくださるのであれば、こちらも喜んでお聞きするのですが、思いついてから秒速で電話してくるので、話が二転三転したり、「結局、何の話だっけ」とご本人も混乱している…ということが多々ありました。
私が「やめてください」と何度言っても深夜にかけてきた時や、仕事で電話に出られないと事前にお伝えしていたにもかかわらず、「なんで出ないんだ!」と鬼のような着信とメッセージが届いた時は、大喧嘩になりましたね。今では笑える思い出ですが。
――本作は、監督自身の体験談を主人公に投影させるドラマパート、そして監督の現在進行形のドキュメンタリーパートの2部構成です。蜂丸さんは、その混在した映画の中にいる登場人物として存在していたかと思います。演じるにあたって、難しいことはありましたか。
ADHDの夫を支える妻という役柄は、実際に約1年間、監督のそばで過ごし、怒ったり笑ったりしながら時間を共有した経験を、そのまま役作りに生かすことができました。
ただ、正直に言うと、「就労支援事業所の支援員」というお仕事については、この映画に関わるまでほとんど知識がなく、まずはそこから勉強するところからのスタートでした。役作りの一環として実際に事業所で働かせていただき、利用者の方々との距離の取り方や接し方など、現場で多くを学ばせていただきました。
――イラストのお仕事もされていると伺いました。
子供の頃から物語の世界に入り込んだり、自分でストーリーを考えたりすることが大好きで、いつかそういう世界に関わる仕事がしたいと思っていました。絵を描くのが得意だったこともあり、俳優を始める前は漫画やイラストのお仕事をさせていただいていました。
俳優として活動してからは、映画PR用の漫画や舞台パンフレットのデザインを手がけたり、ドラマや映画での絵画指導に関わらせていただく機会が増えてきました。今回も公式パンフレットに四コマ漫画を描かせていただきました。俳優としてもイラストレーターとしてもこの作品に関わることができ、本当に嬉しく思っています。
――今後の女優活動について、教えて下さい。
篠原哲雄監督の短編映画「冬至」に出演させていただきました。公開はもう少し先になりますが、那須の美しい風景の中で撮影された、とても優しく温かい作品です。ぜひ多くの方にご覧いただけたら嬉しいです。詳細は随時、SNSでお知らせしていきます。
今回の「星より静かに」では、俳優として出演するだけでなく、企画段階から製作に携わらせていただきました。大変なことは多かったですが、それ以上にやりがいがあり、すごく楽しかったです。今後は映画のプロデュースにも挑戦していけたらと思っています。もちろん俳優としてもこれから頑張っていきますので、応援をどうぞよろしくお願いいたします!
※映画「星より静かに」(配給:太秦)は6月21日より新宿K's cinemaほか、全国順次公開。
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