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「マリナーズ VS アスレチックス」MLB公式戦・2001年4月2日
アジア人として初めて米国野球殿堂入りを果たしたイチロー(本名・鈴木一朗)が、さる7月27日(現地時間)、ニューヨーク州クーパーズタウンでの表彰式典で、英語によるスピーチを行なった。
イチローによると、米野球殿堂入りは「私の目標ではなかった」そうだ。なぜなら、「2001年に初めてクーパーズタウンを訪れるまでは、その存在すら知らなかった」からである。
約20分に及んだスピーチの中で、個人的に最も興味深かったのは、野球用具に対するこだわりについて触れた部分である。
「私が個人的に、毎日用具に気を配っていたのは、グラブのひもが緩んでエラーを犯したり、スパイクを掃除していなかったことで盗塁を失敗すること。そうしたリスクを避けたかったからだ」
イチローは、野球少年を指導するにあたり、用具を大切に扱うことを最初に説く。シアトルの小学校では、野球を志す子どもたちに「バットを地面に置かないこと。バットが芝生の水を吸うと、何億分の1か、重さやかたちが変わってしまうんだ」と説明した。
弘法筆を選ばず、という言葉があるが、筆を選び、磨き抜くのがイチロー流である。
そんなイチローに対し、MLB移籍が決まった直後は、一部に懐疑的な見方が存在した。それは本人の耳にも届いていたようだ。
「当初、アメリカにやってきた時、多くの人が大柄なメジャーリーガーと競争するには、私が痩せすぎていると指摘した。改めてフィールドに飛び出した際、私も彼らの完成度の高さに畏敬の念を抱いた。ただし、準備に対する信念を貫けば、そうした疑念に打ち勝つことができると思った」
イチローのMLBデビューは、01年4月2日(現地時間)、シアトル・マリナーズの本拠地セーフコフィールドでのオークランド・アスレチックス戦。マリナーズの「1番ライト」で、開幕戦に先発出場を果たしたイチローは、3打席目までノーヒットだった。
アスレチックスの先発右腕ティム・ハドソンは、前年20勝(6敗)を上げ、ア・リーグの最多勝に輝いていた。MLBでも屈指のグラウンドボールピッチャー(低めに沈む球でゴロを打たせる割合の高い投手)として知られ、イチローには難敵だった。
そのハドソンが5回でマウンドを降り、6回からは2番手のTJ・マシューズが上がった。
拙著「勝者の思考法」(PHP出版)で、イチローについて、私はこう書いた。
〈メジャーリーグでのデビュー戦、ピッチャーがストライクさえ投げれば、イチローはセンター前の芝に球足の速いゴロを躍らせてみせるだろう。これは私の確信に近い予言である〉
イチローの4打席目は、2対4と2点ビハインドの7回裏。この回先頭のイチローはカウント2‒1から投じられた外角高めの真っすぐを上から叩くと、打球は、マシューズが反転するようにして差し出したグラブの横を抜けセンター前に転がった。この安打をきっかけにマリナーズは追い付き、8回裏にはバント安打も決め、5対4の逆転勝利に貢献した。
かつてイチローは「センター前ヒットなら、いつでも打てる」と豪語したことがある。MLB通算3089安打への道のりは、センター前への1本から始まったのだ。
二宮清純(にのみや・せいじゅん)1960年、愛媛県生まれ。フリーのスポーツジャーナリストとしてオリンピック、サッカーW杯、メジャーリーグ、ボクシングなど国内外で幅広い取材活動を展開。最新刊に「森喜朗 スポーツ独白録」。
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