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記事全文を読む→【鹿島アントラーズ】「膝がバキバキと」前十字靭帯損傷で倒れた選手に「立て!」「コーナーに入れ!」鬼の同僚選手と監督の「信じられない指示」
Jリーグで無類の強さを発揮していた2000年代の鹿島アントラーズには、クセの強い選手と監督が集まっていた。鹿島に所属していた元日本代表の田代有三氏が、橋本英郎氏のYouTubeチャンネルで明かしたエピソードは強烈だ。
横浜F・マリノスとの試合中、田代氏は前十字靭帯を損傷してしまう。その時のことを、今もはっきり覚えているという。
「マリノスに1-2で負けていて、残り20分ぐらいかな、出させてもらった。パスをもらって中澤佑二さんがプレッシャーをかけに来たんですよ。佑二さんは代表のレギュラーで、こういう選手とやりたいなって思っていた、憧れの選手。佑二さんが来てるのが見えて、たぶん1年目だから、予想以上にプレッシャー感じてたんですよね。佑二さんが2メートルぐらい離れてるのに、焦ってパス出して。その時にもう、膝がバキバキって」
この時、田代が驚愕するエピソードが起きた。
「めちゃくちゃ痛くて。小笠原満男さんが来て『何、倒れてるんだ』って言われて、『いや、膝がたぶん折れてます』と言ったら『負けてんだぞ、立て!』って。担架で運ばれている時に、コーナーキックになったんですよ。そしたらトニーニョ・セレーゾ監督は、僕がヘディング強いの知ってるから、僕、担架で運ばれているのに『田代、コーナーだけ入れ!』って指示してくる」
勝つための執念がすごいとも言えるが、前十字靭帯を損傷している選手に立てとは、常識外れの発言だ。だがそんな鬼のような選手ばかりではなく、仏のような選手もいた。鹿島でプレーし、当時は欧州に移籍していた中田浩二氏である。田代氏がエピソードを振り返った。
「試合の何日か後、海外の知らない番号から電話がかかってきて、出たら中田浩二さん。『前十字、切っちゃったんだって?』って言われて。『心配しなくていいよ。僕が手術を受けた先生を紹介するし、その後にJISSでリハビリもすれば、僕は今、問題なくできているから大丈夫。だからその先生に手術してもらって、リハビリもそこでしな』って。めちゃくちゃいい人で、関係ないのに、クラブにも言ってくれていました」
ケガに怒った先輩と監督がいて、ケガをフォローしてくれる選手がいる鹿島について、
「いいチームに来たなと思いました。戦う魂を教えてくれながらも、そういうサポートもしてくれて。バランスがいいんですよね。すごい年代でした」
そう言って田代氏はチームを絶賛したのである。鹿島が再び優勝するには、こんな個性的な選手が必要なのかもしれない。
(鈴木誠)
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