スポーツ
Posted on 2025年09月18日 12:00

大谷翔平「外野守備に就く!」の三刀流表明に隠された「様々なチーム事情」と「看板選手すげ替え」

2025年09月18日 12:00

 ドジャース・大谷翔平が「外野守備に就くことも辞さない」とする「強い思い」を口にしたのは、9月16日(現地時間)のフィリーズ戦後だった。

 2年連続となる今季50本目の大ホームランは凄かったが、投手としても大活躍だった。5回68球を投げて、ノーヒット。その後、救援陣が打ち込まれてチームは敗れたものの、試合後の囲み会見では、まだマウンドにいるような厳しい表情を見せていた。

「いろんな人と、いろんな話をしている。当然、そういう(救援登板の)話も出た。プレーヤーとして、どこでもいけと言われれば、対応できる準備をしたい。それがマウンドでもそうだし、もしかしたら外野も、ね」

 このコメントには、様々なチーム事情が秘められている。
 最終盤戦に入って、救援投手陣の炎上が続いていること。レギュラー外野手コンフォートの打撃不振。これらをカバーしたいと思っているのだが、昨今の米メディアは「ポストシーズンマッチで、ドジャースはどんな先発ローテーションで臨むのか」について、あらゆる予想を立てていた。

「ドジャースの先発ローテーションは6人制です。大谷、山本由伸、ブレイク・スネル、タイラー・グラスノー、クレイトン・カーショウ、エメット・シーハンで回していますが、短期決戦での先発投手は通常、4人です。カーショウとシーハンがリリーフに回るのではないか、というのが大方の予想です」(アメリカ人記者)

 大谷は「リリーフもOK」と言っている。「外野を守る」の意味だが、DHで出場している大谷が救援マウンドに立つとなれば、現行ルールではDH制は解除となる。9回の最後のイニングであれば大きな影響は出ないが、先発投手が早いイニングでKOされたとなれば、大谷を6、7回から登板させる可能性もある。だが、その日のピッチング内容次第では、大谷にも救援投手を送らなければならない。その後の攻撃面を考えると「大谷を外野に回して次の打席に備えさせる」のが賢明だろう。

 前出のアメリカ人記者の見解はというと、
「大谷が総崩れに近い状態のリリーフ陣を助けてくれるのなら、頼もしい限り。ポストシーズンマッチでリリーフ登板するのであれば、先発の4人枠に入ってくるのはカーショウでしょう」

 カーショウはドジャースのシンボル的な存在だ。近年はケガに悩まさせ、今季も出遅れたが、ワールドシリーズのウイニング投手になるシーンを、アメリカのファンは見たいと思っているそうだ。その主役が大谷へと変わるかもしれない。外野守備OKの発言には、看板選手まですげ替える可能性が秘められていたのである。

(飯山満/スポーツライター)

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