スポーツ
Posted on 2025年10月09日 10:00

サンスポ水戸正晴の「絶対万券」論「セキトバイーストが勝ち負け」

2025年10月09日 10:00

 秋の東京・京都開催は2週目を迎える。東京のメインは、17年より府中牝馬Sの冠名だったアイルランドトロフィーが今年から重賞名となった。これまで同様、エリザベス女王杯の前哨戦(1着馬に優先出走権が与えられる)としての位置づけは変わりなく、3歳上の精鋭牝馬が集う見応えある一戦。毎年フルゲート、もしくはそれに近い頭数で競われており、馬券的にもおもしろい競馬になること請け合いだ。

 今年もヴィクトリアM7着以来になるアドマイヤマツリ、関屋記念を勝って勢いに乗るカナテープ、阪神牝馬Sを制したサフィラ、府中牝馬Sの勝ち馬セキトバイースト、13番人気ながら京成杯AHで勝利を収めたホウオウラスカーズ、関屋記念2着惜敗のボンドガール、クイーンC僅差4着のライラックといった既成勢力が有力候補として挙げられるが、前走勝ち上がってオープン入りした新興勢も少なくなく、どう転ぶか予断を許さない。

 まずはデータを見てみよう。02年に馬単が導入されて以降、これまでの23年間を振り返ってみると、その馬単での万馬券は8回(馬連は2回)。この間、1、2番人気馬によるワンツー決着は1回のみ。とはいえ、特に大きく荒れることは少なく、中穴傾向のハンデ重賞とみてよさそうだ。

 牝馬は消長が激しいというが、4歳、5歳馬が連対馬の90%以上を誇っており、最も充実しているこの2世代に焦点を絞るべきだろう。当方も4歳馬セキトバイーストに期待する。

 府中牝馬Sを勝って以来、3カ月半ぶりの実戦になるが、中間の稽古量、動きのよさから8分以上に仕上がっているとみている。気のいい牝馬で、鉄砲駆けの実績もあり、いきなりでも十分持てる力を発揮していい。

 1週前の追い切り内容も力強くてリズム感たっぷり。四位調教師をはじめ、厩舎スタッフも「本番を見据え、きっちり繋げられる競馬ができそう。楽しみ」と状態のよさを強調しているほどだ。

 近5走はすべて1800メートル戦を使われており〈3 0 0 2〉。距離、コースとも得意にしている舞台だけに、勝ち負けとみる。

 一方のスワンSは、マイルCSの前哨戦(勝ち馬に優先出走権)。こちらは別定戦だが、過去23年間で馬単での万馬券は、なんと15回(馬連は3回)もあり、もはや荒れる重賞と言っていいだろう。

 最も期待を寄せてみたいのは、スカイロケットだ。

 前走の朱鷺Sは、展開不向きの中で7着に敗れたが、最速の上がり脚で勝ち馬とはコンマ5秒差。負けはしたが、今回に期待を持たせる好内容だった。

 この中間もいたって順調。1週前の追い切りも軽快で、文句なしである。

 過去19戦中マイル戦は1度のみ。典型的な短距離馬で、勝ち鞍の4勝すべてを1400メートル戦で挙げているように、この距離を最も得意としている。しかも末脚はピカイチで切れ味が身上。直線が長く、下り坂になる京都の外回りコースは持ち味が最も生きるというものだ。

 陣営も「早くからここを目標にしていて、実にいい感じできている。強敵相手だが、そう差はないと思っている」と、ヤル気をにじませている。であれば“一発”十分だ。

 近親、一族には名種牡馬として知られるストームキャット(GⅠヤングアメリカS)など活躍馬、名馬がズラリといる血筋。重ねて強調するが、7ハロン戦がベストの馬。良馬場条件に大きく狙ってみたい。

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/10/7発売
    ■530円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク