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記事全文を読む→漫画家・弘兼憲史の男子厨房に入るべし!〈カップ麺〉カップ麺は時間が勝負!30秒前に食べる準備を
カップ麺も立派な料理と言えます。
私の初のインスタントラーメンは、私が小学校3年生、昭和33年に発売された日清の「チキンラーメン」です。それまでは、故郷の山口県岩国市でラーメンと言えば「夜泣きそば」でした。これは、車やリヤカーで移動する屋台のラーメン店。「ソラシーラソ~」とチャルメラを流しながらラーメンを売るのです。当時、この笛の音を聞いたら鍋を持って買いに行きました。
それだけに「チキンラーメン」の発売は衝撃的でした。お湯を注いで2分待つだけで食べられるのですから!
20代のサラリーマン時代、冬場はよくスキーをしていました。この時、マイナス10度の極寒のスキー場で食べたカップヌードルは格別でした。ほとんど見かけなくなりましたが、当時は「カップヌードル」の自販機があり、所定の位置にセットするとお湯を注いでくれました。これをハフハフしながら食べるのがめちゃめちゃうまかった カップ麺は、ひと手間かければ、さらにおいしく食べることができます。ここで「弘兼流・カップ麺」のおいしい食べ方のポイントを教えましょう。
カップ麺は何といっても時間が勝負。表示されている待ち時間より少し早めに食べ始めることがポイントです。例えば、表示時間が3分ですと、テーブルに運んでいると4分近くなり、麺が柔らかくなってしまいます。ですから、お湯を注ぎ、2分半前には蓋をあけて準備を始めるといいでしょう。
あとは、添付品のかやくにプラスしてネギは必ず入れてください。メンマやスーパーで買ったチャーシュー、煮卵などを入れると、さらに豪華になります。
最近は日本中の人気ラーメン店の味を再現したカップ麺が、コンビニなどでたくさん売られているのでうれしい限りです。
私がカップ麺を食べるのは朝食も兼ねてお昼頃の時間帯が多いです。
新商品を見つけたら、片っ端から買ってきて「これはうまい! これはイマイチ」などと勝手に採点しながら食べています。中でもダントツでオススメなのが、セブン‒イレブン限定の「すみれ 札幌濃厚みそ」。
これは、1964年創業の札幌を代表する名店「すみれ」が監修しているカップ麺です。濃厚で香ばしいみそスープは、表面を覆うラードのコクまでしっかりと再現されていて、麺もカップ麺としては太めで、スープの力強さに負けない存在感があります。さらに、炒め野菜や挽き肉の具材の組み合わせも、本物の一杯を思い出させる仕上がりです。
石神井公園駅の近くに「麺処 井の庄」というラーメン店があるのですが、そこが監修する寿がきやの「辛辛魚(からからうお)」というカップ麺もオススメです。
特製の魚粉と唐辛子がたっぷりとブレンドされていて、濃厚な豚骨スープに強烈な辛さと魚介の旨味がガツンと乗ってくるのが特徴。一口食べれば、辛さの刺激と魚粉の香ばしさが同時に広がり、やみつきになる味わいです。
辛さは強烈ながらも旨味がしっかりしているので、ただ辛いだけではなく「辛いけど箸が止まらない」タイプ。辛いラーメン好きにはぜひ一度試してほしいカップ麺です。
弘兼憲史(ひろかね・けんし)1947年、山口県生まれ。早稲田大学法学部卒。松下電器産業(現パナソニック)に勤務後、74年漫画家デビュー。以来『課長 島耕作』『黄昏流星群』などヒット作を次々生み出している。07年には紫綬褒章を受章。
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