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記事全文を読む→中国大暴れ!高市早苗が思わず「台湾有事」を口にした「またオレたちを泥舟に乗せるのか」密室会合
その不用意発言が飛び出したのは、11月7日の衆院予算委でのことだった。
政権発足後初となるこの日の予算委で、立憲民主党の岡田克也氏から「台湾とフィリピンの間にある海峡が(中国によって)封鎖されたら存立危機事態となるか」と問われた高市早苗総理は、思わず次のように口走ってしまったのである。
「(中国軍による海峡封鎖が)戦艦を使って武力の行使も伴うものであれば、これはどう考えても存立危機事態になりうるケースだ」
日本の存立が脅かされる存立危機事態となれば、自衛隊による集団的自衛権の発動が可能になる。しかも「ひとつの中国」を目指す習近平政権にとって、台湾統一は「核心的利益の中の核心」とされてきた。早速、中国側は高市発言に猛反発。中国の在大阪総領事はXで、次のように高市総理を口汚く罵ってみせた。
〈勝手に突っ込んできたその汚い首は一瞬の躊躇もなく斬ってやるしかない〉
これを機に、日中双方による非難の応酬は次第にエスカレート。11月14日には中国政府が中国人の日本への渡航に「待った」をかける事態に発展した。
この際、中国側の傍若無人な振る舞いについては言及しないが、それにしても高市総理は日中関係の機微に触れる「禁句」をなぜ口にしてしまったのか。実は今回の不用意発言には、その伏線となる舞台裏があった。全国紙政治部記者が声を潜めて明かす。
「話は自民党総裁選への出馬会見を目前に控えた9月中旬に遡ります。その日、東京・赤坂にある衆院議員宿舎で高市候補と対峙した陣営幹部らは、靖国参拝について『出馬会見で参拝を明言してはならない。今回は『適切に判断』とすべきだ』と迫った。高市候補は苦渋の表情を露わにしながら『それはできません。無理です』と拒否したが、陣営幹部らは説得の手を緩めず、畳みかけるように『またオレたちを泥舟に乗せるのか!』と強硬に迫った。そしてついに高市候補を黙らせた、という一幕があったのです」
この時、陣営幹部らは「昨年の総裁選における高市候補の逆転負けの原因は、事前に靖国参拝を明言してしまったことで、リベラル議員票が石破茂候補に流れたことにある」と分析していた。結局、高市候補は陣営幹部らの諫言を受け入れ、出馬会見では「適切に判断する」として、発言を大きく後退させた。政治部記者が続ける。
「高市総理には、よく言えば『自分ひとりでじっくり考える』、悪く言えば『他人の意見に耳を貸さない』という、頑固一徹な一面があります。そんな高市総理の脳裏には、靖国参拝の封印が我慢の限界に近い、屈辱的な記憶として刻まれたことでしょう。つまり予算委員会での台湾有事や存立危機事態をめぐる発言は、フラストレーションとして脳裏に刻まれた記憶が無意識のうちに言わしめたものだった、と考えられます。本人も言ってしまってからハッとしたのではないでしょうか」
無意識が言わしめるタカ派発言。そして中国はどこまで事態をエスカレートさせるのか。
(石森巌/ジャーナリスト)
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