スポーツ
Posted on 2025年12月22日 11:30

ホワイトソックス・村上宗隆「お試し2年契約」でも胸を撫で下ろしたヤクルト球団「譲渡金ほしい」問題

2025年12月22日 11:30

「ホワイトソックス・村上宗隆」の誕生だ。ポスティングシステムによる交渉期限は12月22日午後5時(日本時間23日午前7時)。まさに滑り込みの契約である。2年総額3400万ドル(約53億円)で、背番号は5に決まった。
「いちばんホッとしているのはヤクルトです。契約がまとまらなかったら、10億円以上もの譲渡金が入らなかったことになる」(ヤクルト担当記者)

 当初はMLB全30球団と契約が可能で、6球団以上の争奪戦となり、8年以上の契約、総額2億ドル(約300億円)というとんでもない規模が予想されていた。ところが直接視察にやってきたメッツや、何度も面談をしてパドレスが二の足を踏むことになったのは、
「三振の多さと守備の不安、そしてMLBの投手が投げる160キロ近いストレートに対応できないから。日本の速球派投手に対する打率も1割台でしたから」(MLBライター)

 現地では「どの球団とも契約が合意に至らなかったら、来季もヤクルトでプレーする」と言われていた。入団会見は日本時間の12月23日に予定されているが、球団公式Xでホワイトソックスのユニフォームを着用した動画を配信。「Hello Chicago! Call me MUNE」と満面の笑みで始まる英語のメッセージ付きだった。

 25歳の村上がわずか2年契約になった理由は、ホワイトソックスが2023年シーズンから3季連続で100敗以上を喫していることにあった。それでもヤクルトにとって喉から手が出るほどほしかったのは「譲渡金」だ。2年というお試し契約になったが、10億円以上が入ることになる。
「なにしろ昨季、2軍でぶっちぎりの最下位だった池山隆寛監督を、1軍に昇格させるしかなかった。監督のなり手がいなかったということです。4番(村上)はいなくなるし、エースもいない戦力。神宮球場の改築など、お金がかかる案件はヤマほどあります」(前出・ヤクルト担当記者)

 まさに10億円サマサマである。

(小田龍司)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/12/23発売
    ■680円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク