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記事全文を読む→都道府県対抗女子駅伝で前代未聞のハプニング!「悲劇の26秒」を生んだ「昭和アナログ運営」のアキレた言い訳
最先端の厚底シューズを履き、1秒を削り出すべく鍛錬を積んできた女性たちの夢が、超アナログな「昭和的ミス」によって打ち砕かれてしまった。
京都で行われた1月11日の第44回都道府県対抗女子駅伝。4区から5区への中継地点で、前代未聞のハプニングが起きた。
必死の形相で飛び込ん出来た北海道代表の白鳥光姫。しかし、そこにはいるはずの5区・益塚稀の姿がない。呆然とする白鳥はタスキを握りしめたまま、コースを逆走。ようやく見つけた益塚にタスキを手渡すまでに26秒を要し、結果的に北海道は2時間23分25秒で29位となってしまったのである。
レース後、益塚は涙を流して言った。
「(タスキリレーで)チームが来た順に番号が呼ばれるんですけど、番号が呼ばれなくて…。目視でも見ていたんですけど、通路が狭くて、見つけられなかった。1区からいい流れで来てくれていたのに順位を落としてしまって、チームに申し訳ないです」
ところが運営側はというと、
「600メートル手前に来た時に、審判から番号を呼びかけることは必ずしている。(前の区間の選手が来ているかどうかを)必ず自分でも目視してほしい」
あたかも「こちらの責任ではない」といわんばかりの言い訳である。
スポーツ紙記者が語る。
「確かに運営側が主張するように、600メートル手前で番号を呼び掛けたのは事実でしょう。ただ、数千人の観衆の声援が渦巻く中、審判の肉声がどこまで届くのか。京都陸上競技協会が認めるように、中継所の通路は狭い。そこに心拍数が限界に達した酸素欠乏状態の選手が飛び込んでくるわけですからね。彼女らに対し『自分で目視しろ』の言い草は、現場への丸投げと思われてもしかたがない。運営側は今回のアクシデントを『レアなケース』としていますが、関係者は皆、旧態依然の運営システムが生んだ必然の事故だとみています。要はそれが分かっていない運営側の思考こそが、最大の問題だということです」
昭和時代ならいざ知らず、今やGPSひとつで数メートル単位の精度で位置を把握できる時代だ。選手にチップを装着すれば、到着までのカウントダウンをモニターに表示することなど、造作もないだろう。
他の競技同様にテクノロジーを導入していれば、このような事故は100%防げるはずである。にもかかわらず、2026年の今もなお、時代錯誤な「目視と叫び声」に依存し続けるのは、捨てられないカビの生えた伝統か、あるいは組織の怠慢なのか。
伝統は大いに結構だが、将来あるランナーに消えない傷を負わせた責任はあまりにも大きかった。
(灯倫太郎)
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